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2026年06月15日

廊下のある家が当たり前だと思っていませんか?

カテゴリー :家づくりを考える

家づくりの打ち合わせをしていると、お客様との会話の中で、ごく自然に「廊下がある間取り」が前提になっていることがあります。

でも、少し立ち止まって考えてみたいのです。

その廊下、本当に必要でしょうか。


空間が細切れになっていく家

かつての日本の住まいは、襖や障子で仕切られた“つながる空間”でした。

開ければ広く使え、閉じれば個室にもなる。

ひとつの空間を、暮らしに合わせて変化させる。そんな柔軟性がありました。

ところが今は、壁とドアで仕切られた「箱」のような部屋が並び、それらをつなぐために廊下が生まれています。


なぜ廊下が必要になったのか

理由はとてもシンプルで、「一人になれる部屋」が求められたからです。

個室が増えれば、それらをつなぐ動線として廊下が必要になる。

ただ、その結果として、住まいの中にさまざまな影響が生まれています。


廊下が生む、見えにくい問題

廊下で空間を分断すると、

・光が家全体に届かない
・昼間でも暗い場所ができる
・部屋ごとに温度差が生まれる

さらに、

・風が抜けない
・湿気がこもる
・カビやダニが発生しやすくなる

といった問題にもつながります。

特に温度差は、身体への負担も大きくなります。

家の中で寒い場所と暖かい場所が分かれてしまうと、ヒートショックのリスクも高まります。


自然と切り離された住まい

本来、日本の住まいは、自然とつながるようにできていました。

光が入り、
風が抜け、
湿気が滞らない。

そうした環境の中で、人は心地よく暮らしてきました。

けれど、空間を細かく分けていくことで、光も、風も、家の奥まで届かなくなってしまった。

これはとても大きな変化です。


「個室」という考え方を見直す

もちろん、一人になりたい時間は誰にでもあります。

ただ、それは“完全に閉じた部屋”でなければいけないのでしょうか。

少しこもれる場所。
でも、家族の気配は感じられる場所。

そんな空間でも、十分に心は落ち着きます。

個室=一人の部屋
と決めてしまうと、必要以上に部屋数が増えてしまいます。

でも、

個室=用途のある場所
と考えれば、ひとつの空間を共有しながら使うこともできます。


廊下をなくすと、家はどう変わるか

もし廊下をつくらなかったら。

その分の面積は、そのまま居室として使うことができます。

空間はつながり、
光が広がり、
風が通る。

結果として、広く感じるだけでなく、自然と調和した住まいになります。


健康な家づくりの第一歩

私たちは、家づくりを考えるとき、

まず「つなげる」ことを大切にしています。

空間を分断するのではなく、どうすれば自然に、やわらかくつながるか。

その視点で見ていくと、廊下という存在も、少し違って見えてくるかもしれません。


家づくりは、間取りを決めることではなく、暮らし方を決めること。

当たり前だと思っていたことを、一度見直してみる。

そこから、本当に心地よい住まいが見えてくる気がします。

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