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2026年08月24日

木造住宅の寿命は短い?築74年の木造校舎から学ぶ家づくり

カテゴリー :家づくりを考える

「私の実家に小学校が建っています。」

そう話すと、多くの方が驚かれます。

もちろん、今も子どもたちが通っている小学校ではありません。

私の実家は農業を営んでいるのですが、その畑には、かつて地域の子どもたちが学んだ旧二州小学校の木造校舎が移築されています。

調べてみると、この校舎が完成したのは昭和27年。その後、私も通った新しい校舎が昭和44年に完成したため、学校として使われたのは約17年間でした。

役目を終えた校舎を祖父が買い取り、畑へ移築。それ以来、農機具の倉庫や作業場として使われ、築74年を迎えた今でも現役です。

古い木造建築というと、「寿命が短い」と思われることがあります。でも、本当にそうでしょうか。

木造建築は、きちんと手をかけ、必要な修繕を重ねていけば、100年以上使い続けることもできます。

そして、役割の終わった建物であっても「壊して終わり」ではありません。移築したり、リフォームやリノベーションをしたりすることで、新しい役割を持ちながら次の世代へ受け継いでいくことができます。

実家の校舎は、そのことを私に教えてくれた大切な存在です。

家づくりも同じだと思います。

流行だけを追うのではなく、年月を重ねるほどに味わいが増し、必要に応じて手を入れながら、家族とともに育っていく住まい。

そんな住まいは、建てた瞬間が完成ではなく、暮らしの歴史とともに価値を深めていきます。

長く住み継げる家とは、長持ちするだけの家ではありません。時代や暮らしの変化に合わせて姿を変えながら、次の世代にも受け継いでいける家。

実家の木造校舎を見るたびに、私は木の建物が持つ本当の豊かさを感じています。

 

板倉康晴

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