部屋干ししても臭わない家の建て方
カテゴリー :家づくりを考える
梅雨時期の悩みを、家のつくりから解決するという選択
部屋干しのイヤな臭い、実は“家の素材”が関係していることもあります。
雨が続く季節、洗濯物の部屋干しは避けられないもの。「乾きにくい」「臭う」というお悩みは住まいの設計や素材の選び方で改善できます。
外は雨、でも部屋干しすると・・・
- 部屋干しすると、洗濯物が生乾きで臭くなる
- 部屋の中が洗濯物でいっぱいになり、見た目もごちゃごちゃ
- 乾燥機は便利だけど、電気代が…
特に小さなお子さんがいるご家庭では、毎日たくさんの洗濯物。雨の日が続くと、部屋干し臭と湿気でイライラ…なんてこともありますよね。
洗濯物のニオイ・乾きにくさに「とりあえず」の対処法
一般的な対策としては、次のようなものが挙げられます。
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部屋干し専用の洗剤を使う
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サーキュレーターや除湿機を使って空気を動かす
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浴室乾燥機を使う
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ガス乾燥機や洗濯乾燥機を使う
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消臭スプレーや香り付き柔軟剤でカバーする
一時的な対処はできても、それで暮らしの質は変わるでしょうか?
本質に目を向けることで、もっと心地よい選択が見えてきます。
自然素材と流れる空気のエアサイクル住宅なら部屋干し臭のない暮らしができます
自然素材には「湿度を整える力」があります。
たとえば、漆喰や土壁、無垢材などの自然素材には「調湿性」があります。空気中の湿気が多いときには吸い取り、乾燥しているときには放出する。この「呼吸する素材」によって、部屋の湿度が急激に上がりにくくなり、洗濯物を干してもジメジメしにくい環境が生まれます。
さらに、漆喰や無垢材には消臭・抗菌作用もあります。においの原因となる雑菌の繁殖を抑え、部屋干し臭の発生を防ぐ効果が期待できます。
つまり、除湿機や乾燥機を使わずに、自然素材の「呼吸」と「抗菌力」で、心地よい室内干し空間をつくることができるのです。
電気や機械に頼らない、環境にも人にもやさしい暮らし方。それは、家の建て方と素材選びから始まります。
※ただし、自然素材は「使えばそれでOK」というものではありません。
素材の力を最大限に引き出すには、間取りや設計、通気計画との組み合わせがとても重要です。
適切な場所に、適切な素材を、適切な設計で使うこと。それが、“本当に快適な家”づくりのカギになります。