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2025年10月31日

冬も加湿器いらずの家 漆喰と木がつくる自然な快適さ

カテゴリー :家づくりを考える

肌がカサカサしなくなった理由は「漆喰(しっくい)」かもしれません。

以前、家の中すべての壁を漆喰で仕上げたお宅の奥様から、こんな言葉をいただきました。

「引っ越して1週間経った頃、ふと気づいたんです。あれ?全然肌がカサカサしないなって。」

引っ越し直後は、水仕事や掃除が増えて手が荒れがち。それなのに今回は、まったく乾燥を感じないどころか、肌がしっとりしていると言うのです。
「もしかしたら、漆喰や木のチカラかもしれませんね」と、うれしそうに話してくれました。


数字では乾燥しているのに、体感はしっとり —— 高尾の家の事例

高尾にお住まいのKさんも、印象的なお話をしてくださいました。

「冬になると湿度計の数字はどんどん下がっていくのに、不思議と乾燥を感じないんです。
以前のマンションでは加湿器を手放せなかったのに、今はまったく使っていません。」

この家では、漆喰こそ使っていませんが、室内に無垢の木をふんだんに使用しています。
自然素材には、湿度を調整する“呼吸する力”があり、湿度が高いときは水分を吸い、乾燥してくると水分を放出します。

そのため、湿度計の数字上は乾燥して見えても、実際には空気中にほどよい水分が保たれ、体感的にはしっとりと快適なのです。


機械に頼らなくても、素材が空気を整えてくれる

乾燥したら加湿器、じめじめしたら除湿器。
私たちは、機械を使って快適さを“作り出す”ことに慣れています。

けれど、建物に漆喰や無垢の木といった自然素材を使えば、家そのものが呼吸して、空気を整えてくれる。
機械を使わなくても、自然のチカラで快適さが保たれるのです。


鍋料理をしても、窓の結露が起きにくい家

Kさんのお宅では、冬に家族で鍋を囲んでも、窓にびっしりと結露がつくことがほとんどありません。漆喰や無垢の木の壁・天井が余分な湿気を吸い取り、空気をゆるやかに調整してくれるからです。
自然素材の家は、まるで空気を整える呼吸器のように、いつも穏やかで、気持ちのいい湿度を保ってくれるのです。

※ただし、どんな生活をしても結露が生じない、ということではありません。
窓の性能や、密閉したお部屋での大量の洗濯物干し、適切な換気がされていない場合は窓にうっすら結露が起きることはあります。
そうした時は窓を開けたりOFFになっていた換気扇をONにして、室内全体の空気の流れを促進してみてください。


まとめ

引っ越してから気づく「空気がやわらかい」「結露しにくい」などの違い。それは、自然素材の家が目に見えないところで“空気を育てている”からかもしれません。

機械ではつくれない、本当の意味での“自然な快適さ”。それが、漆喰や木の家の魅力のひとつです。

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