家族構成 夫・妻・こども3人
東京都足立区…下町風情の残る町で3人の子育て真っ最中のご夫妻です。
◆自然の中で子育てしたい
記者
福島県出身の奥様は、都会での子育てに不安があったそうですね。
奥様
自然の中でのびのびと子育てをしたいという希望がありました。自分が育ってきたような田舎で子育てしたいな…と。
でも、この家に住んでみて、都会でも十分のびのびできるとわかりました。
床は無垢のフローリングだから、子ども達は一年じゅう、裸足だし。間仕切りがほとんどない間取りだから、飛んだり走ったりボール遊びもできちゃいます。
◆子ども部屋をつくらなかった理由
記者
このお家には子ども部屋がないのですね？
ご主人
3人の子ども達には、まだ個室を作っていません。
リビングにあるスタディ―コーナーも時には取り合いになったりしますが、譲ったり、交渉したり…と子ども同士で解決しています。
こども達には 自分の頭で考えて行動できる人になってほしいと思っています。個室がないことがいい経験になってるんじゃないかな。
記者
玄関を入ると間仕切りのない広いスペースがありました。インパクトのある間取りですね。
奥様
最初は予算の関係で個室をあきらめたのですが、それがかえって良かったと思います。
将来は子どもの成長に合わせて区切って個室にすればよいかな…と思っているのですが、今は、寝室として、子どもの遊びスペースとして、工作教室や子ども服の交換会をする時のイベントホールとして、時には体育館にもなるこのスペースが気に入ってます。
◆無垢フローリングは気持ち良い
記者
お気に入りの場所を教えてください。
ご主人
リビングから続くベランダです。夏は風が通るし、冬は日当たりが良いので、気に入ってます。開放感が最高に気持ちいいですね。
ここで食事したり、夏はこども用のプールを出して遊んだり。
家の中もベランダも、どっちも裸足で過ごしてます。無垢の木のフローリングは触り心地が気持ちいいから、裸足が一番です。
奥様
無垢の木のフローリングは、お手入れも簡単ですよ。ほうきで掃くだけです。我が家には掃除機がないので（笑）。
◆収納は少なめ
記者
間取りで工夫したところを教えてください。
ご主人
使いやすい場所に必要なだけの収納を作ってもらいましたが、他の家に比べたら収納は少なめだと思います。でも、それが物を増やさないことにつながっています。
新しいものを買うときには、「これをどこに置くのか？」「これを購入する代わりに何を捨てるのか？」と、考えてから購入するようになりました。
子ども達も「本当に必要なのか」って考えるから 無駄遣いしないかな。
◆我慢するところと自由なところ
ご主人
家の中であれはダメ、これはダメ…といった子育てはしたくなかった。家の中で禁止事項は作りたくなかったんです。
個室がないから、我慢させてることもあるけど、家の中は自由ですね。他の人に迷惑をかけなければ、基本的にはＯＫ。あちらこちらに落書きや傷もありますが、どれも大切な思い出です。
子育てが落ち着いたらフローリングは表面を削って綺麗にすればよいと思ってます。それができるのも無垢の木ならではですよね。
◆パッシブエアサイクル住宅を選んだ理由
ご主人
一戸建てが欲しいな…と思い始めたころ、住宅展示場や建売住宅をいくつか見て回りました。でも、似たような間取りばかりでどこに行ってもワクワクしない。
そんな時に、図書館で『やっと出会えた本物の家』という本を見つけて。その中に書いてあった「間仕切りのない家」というのに衝撃を受けました。
今までの概念を壊された…というか。お仕着せの「まぁ、こんなもんだろうな」と思っていた家づくりが、そうじゃない家でも作れるんだ！自分の理想の家を建てられるんだ！っていう衝撃。
もうひとつ、本の中に「家の中で起きる部屋ごとの温度差」の話があって。
トイレや廊下は寒いもんだって、当たり前すぎて問題だとも思ってなかったけど、そりゃあ、温度差がない方がいいよな…って。「家の中の温度差がない家」があるのか…と驚きました。
それと、住宅展示場ではなく、実際に住んでいる人の話がたくさん聞けたのが良かったですね。建て主とこれだけ信頼関係を築けてる会社なら安心だと思いました。
大手メーカーは広告費とか、実際の材料や工賃以外のところにもたくさんの費用がかかっていると思ったので、魅力を感じなかったんですよね。小さな会社だからこそ、その家族のためだけの、特別な家づくりができるんだと思います。
奥様
事務所にお邪魔した時にトイレをお借りしたんですけど、トイレに手作りの石鹸や消臭剤が置いてあったのを見て、市販の物じゃないことに感動しちゃいました。
打ち合わせの時に営業の方が手土産を持ってきてくれる時も、「天然の塩」とか、身体に安心なものだったので、私たち夫婦と価値観が似てるって思ったんです。自分が大切にしていることと、会社が大切にしているところが一緒だったから、この会社がいい！って思いました。
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編集後記
ご夫婦のこどもたちに対する想いがギュッと詰まったこの家は、ご夫婦と一緒にこどもたちを育てている…そんな気がしました。
