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薪ストーブのある暮らし

ゆらゆらと燃える炎がじんわりと身体を暖めてくれる薪ストーブ。
インテリアの一部として雰囲気を楽しむだけでなく、家の主暖房として充分機能してくれます。
薪ストーブを実際に使われている建主の方々に、暖かさや使い勝手、薪の入手方法などをお聞きしました。

01 セカンドハウスライフを演出

セカンドハウスの主暖房として使っています。
補助としてコタツまたはダイニングテーブルの下で電気ストーブを利用しています。
薪ストーブとシーリングファンでリビング全体に暖かさがまわります。

薪用の木は知り合いが庭木を切る時にもらいに行ったり、散歩で拾ってきます。
今のところそれだけで足りています。薪作りのために、電動のこぎりと斧を、購入しました。
セカンドハウスで使う薪ストーブの存在はいわゆるスローライフにぴったりですね。
ストーブの上にやかんを置き、沸いたお湯でお茶を飲んだり、湯たんぽに入れて布団を暖めるのにも使っています。

薪ストーブ
写真1
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シーリングファンをまわし、家全体に暖かい空気を送る。

写真3

ご主人は当初薪ストーブの設置に乗り気でなかったそうだが、今は焚きつけなど率先してされている。

02 なんとも落ち着く薪の炎

週に4~5回使っています。 薪を焚く時は、補助としてホットカーペットだけで充分です。
火が完全につくまでは少し時間がかかりますが、一度ついてしまえば部屋全体が暖まりますね。
シーリングファンをまわして、暖かい空気を部屋全体に行きわたらせています。

薪はリサイクル業者からタダでゆずっていただいてます。
そこは植木業者の伐採した木を細かいチップに加工する所で、自分で丸太をチェーンソーで切って運んでいます。
だいたい2年くらい乾燥させて使ってます。
薪を準備するのには時間も労力もかかるのでそれなりの覚悟はいりますね。
春に薪を集めはじめますが、車で運んだり斧で割るのは大変。 背中に悲鳴があがります。

またわが家は2階にストーブがあるのでその都度薪を運ぶのも面倒です。
しかし薪ストーブにはガスや石油を燃料とした暖房器具にはない魅力があります。
薪が燃えるのを眺めているだけでなんとも落ち着きます。

薪ストーブ
写真2

リビング、ダイニング、キッチンカウンターからも薪ストーブの炎が見られる。

写真3

小さいお子さんがいらっしゃるため、今は柵を使われている。

03 料理にも重宝

家全体を1台のストーブでまかなっています。
桜・樫・楠の不要になった木をもらい受け伐採→玉切り→薪割り→乾燥して薪に使っています。
薪は結構消費するため、作業者(私)の重労働がデメリットと言えますが、薪作りや薪割りも今は楽しんでやってます(ビールが美味しい)。

メンテナンスは煙突掃除と本体掃除(灰取りと錆落とし)をしました。
初回はノウハウを得るため購入業者に依頼し、2回目から煙突ブラシを購入して自分でメンテナンスしています。

ストーブは煮込み料理にも大変重宝しています。
また熾火で作る焼き芋は定番で、娘はチョコレートよりこちらの方が好きかも?
残念なのは燃焼室が小さいため30㎝のピザが焼けない事くらいです。
薪ストーブの良さは何より炎を眺められる事、またそれに伴う様々な関わりが環境にも良い事。

薪ストーブ
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家を暖めると同時に、料理もしてくれる。

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ストーブの脇にはダッチオーブン。

04 灰はおばあちゃんが畑で使う

通常は薪ストーブのみ、あとは居間にこたつがあるだけで他の暖房器具は使用していません。
寒い早朝に時々、オイルヒーターなどを使っています。
薪の調達は、主に妻の職場関係の人からもらっています。(栗畑の栗の木や庭木などが多いです)

焚きつけ用の杉も必要なので、建築業者の方や建具屋さんからもらったりしました。
私は薪作りが苦ではないので(薪の木をもらいにいくのも生活に変化があっていいし)今の生活はとても気に入っています(薪を買うとなると結構高い。特に都会では薪の調達はたいへんかも)。
灰はおばあちゃんが畑で使います。わが家では主におばあちゃんが薪を薪置き場から運んできてくれますが、ときどき「大変」とグチられます。

薪ストーブ
写真2

ストーブの前でぐっすりの猫ちゃん

写真3

あたたかそう~

05 3回からだを暖めてくれる

主暖房として24時間使っています。
雪も多く冬寒い地域ですが、とても暖かく薪ストーブだけで充分家全体が暖かいです。

ストーブも大きめで、常時使っているため薪は結構消費します。1ヶ月で1.5tくらい。
薪は薪屋さんから丸太を買って自分たちで切っていますが、(薪屋さんから許可をもらっている)山へ行って、木を自分たちで切り出す予定です。
薪ストーブには包まれるような暖かさがあり、3回身体を暖めてくれます。
1回目は薪割り、2回目は薪の搬入時、そして3回目は薪を燃やした時。

薪ストーブ
写真2

ストーブ1台で家全体を暖めている。窓の外は一面の雪景色。床、壁の耐火煉瓦施工はSさんご自身によるもの。

06 薪は旧自宅の撤去材を使用

延床面積177㎡を12,600kcalの薪ストーブ1台で対応しています。
柔らかな暖かさで家全体の温度差がなく遠赤外線で健康的です。
使い方は夜間も火を落とさずに24時間使用。
おかげで朝方も屋外がマイナス10℃でも室内は13℃以上を保っています。

薪は昨冬は新築時の構造材、壁・床材の端材を使用し、今冬は47年間使用した旧自宅の撤去材を使用しています。
今後は自分の山林の不要材を伐採して乾燥後使う計画です。
毎日の灰取りと薪材のごみ等の掃除や、薪とその格納場所の確保が必要ですが、このデメリットに対し体力があり時間を確保できれば、自然環境との調和が図れて身体に優しい「薪ストーブライフ」が過ごせます。

薪ストーブ
2階リビングに設置。窓枠越しに雪を見ることができる

07 薪準備の時間がとれず・・・

日中はお蔭様で部屋は暖かいので、薪ストーブは夜8時頃から使います。
炎を見ていると、とても心が安らぎます。薪がある時は主暖房として使っています(ない時はエアコン)。

メンテナンスは1回目はストーブ業者さんにやってもらい、やり方を教えてもらって、その後は掃除道具を購入して自分でやっています。 煙突の掃除のみです。
ただ、薪の準備には、週末の貴重な時間と体力が必要で、薪作りの際に出る騒音の問題もあり、都会では薪の確保が大変と思います。

薪ストーブ 山小屋風の2Fリビングに設置。

住宅の気密性が高まる中、開放型の暖炉の設置は難しいですが、密閉型の薪ストーブであれば、外気の適切な給気に配慮することで、室内空気を汚すことなく使うことが可能です。

最近は一度燃えた煙をさらに燃やす二次燃焼タイプや、触媒をつかって完全燃焼させるタイプが主流で熱効率に優れ、煙の排出量を抑えたクリーンなものとなってきています。

PAC住宅で薪ストーブを設置する場合、機種としては6000~8000kcalの小型・中型の採用が多い様です。
設置に際しては、背面や床を不燃材料のタイルやレンガ、鉄板などで仕上る必要があり、特に背面部分は、ストーブの熱による柱などの内部木部への影響をなくすよう、 不燃耐火下地を適切に施工し、本体と壁の距離も適宜確保する必要があります。

また、薪ストーブは煙突をどう設置するかも効率上大切です。
煙突には「屋根出し」と「壁出し」の2種類があり、ストーブからまっすぐ立ち上げる屋根出しが燃焼効率上は有利ですが、ストーブを1階に設置の場合は、屋根まで届くための吹抜けがない限り、壁出しになります。
屋根に煙突を抜くことの雨仕舞いも懸念されるところですが、適切な部材と方法で施工すれば心配ありません。

ストーブ本体は、サイズやメーカーにもよりますが、およそ20~30万円程ですが、煙突の部材や取り付けの費用も含めると100万円程度はみておく必要があります。
また、ストーブを置く炉台や背面壁の仕上分のコストも余分にかかります。

ストーブを長く使い続けていくためには、メンテナンスも欠かせません。
実績のあるストーブメーカーや信頼のおける専門施工業者との出会いも大切です。
実際に使いこなされている方々も、一度目のメンテナンスの際に業者の方にやり方を教えてもらい、2度目からご自身でというケースが多かったです。

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