COLUMN コラム

漆喰DIYはやめたほうがいい?始める前に知っておきたいこと

「漆喰の壁を自分で塗ってみたい」
「初心者でも簡単に塗れるらしい」
そんなふうに考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

漆喰をDIYするか、職人に任せるか。その判断は「漆喰を塗る目的による」というのが私たちの考え方です。

漆喰らしい風合いを楽しみたいなら、DIYもひとつの選択肢。

一方、風合いだけでなく、漆喰が持つ調湿性や消臭性、耐火性などの機能も求めるなら、材料の選び方や施工方法が大切になります。
DIY用の漆喰と左官職人が使う漆喰では、材料や施工方法に違いがある場合があるからです。

今回は、実際に漆喰DIYを経験されたお客様のお話も交えながら、DIYを始める前に知っておいていただきたいことをご紹介します。

目次

  1. 漆喰は自然素材だから安心?
  2. 漆喰DIYを経験したお客様の意外な感想
  3. 漆喰の天井塗りはプロでも難しい
  4. 漆喰は壁紙の上からでも塗れる?
  5. 左官職人だからこそできる漆喰の仕上がり
  6. 家族で漆喰塗りを楽しむという選択肢
  7. 漆喰を塗る目的から考えてみませんか?

1.漆喰は自然素材だから安心?

壁紙ではなく、漆喰を選ぼうと思ったのは、なぜでしょうか?

身体に安心な自然素材を使いたいから。
できるだけ化学的なものを使わない住まいにしたいから。
漆喰の調湿性や消臭性などの機能に魅力を感じたから。
そんな理由で漆喰に興味を持たれた方もいらっしゃると思います。

ところで、「漆喰」と書かれている商品が、すべて自然素材100%とは限らないことをご存じでしょうか?

 塗りやすさのために樹脂が入っている漆喰もある

ホームセンターやインターネットで販売されている漆喰の中には、初心者でも塗りやすいように、合成樹脂や化学糊などを加えた商品があります。もちろん、施工しやすくするための工夫ですから、それ自体が悪いわけではありません。

ただ、合成樹脂が添加されていれば、自然素材100%の漆喰とは異なります。
また、添加物の種類や配合によっては、漆喰の持つ調湿性能や消臭性能に影響する場合もあります。

 

漆喰の吸放湿性能の比較

出典:日本建築仕上学会(2012年)「漆喰塗材の施工性改良の検討 その2」。特定の試験条件での比較であり、すべての漆喰製品に当てはまる結果ではありません。

 自然素材を選ぶ理由を、もう一度考えてみませんか?

もし、漆喰らしい見た目だけを楽しむことが目的なら、塗りやすいDIY用の漆喰は魅力的な選択肢です。
でも、身体への安心を考えて自然素材を選ぼうと思ったのなら、どうでしょうか。

見た目が漆喰らしければ、それでよいでしょうか?
それとも、原材料まで自然素材であることを大切にしたいでしょうか?

私たちが使用しているのは、樹脂や化学糊を使わない自然素材100%の漆喰です。

漆喰の風合いはもちろん、調湿性や消臭性など、素材が持つ働きも大切にしたいと考えています。
だからこそ、漆喰を選ぶときには、「何が入っているのか」「どんな性能があるのか」まで確認していただきたいと思っています。

 

2. 漆喰DIYを経験したお客様の意外な感想

以前、弊社でリフォームをされたお客様が、ご自身で漆喰を塗られたことがありました。
手先の器用な奥様で、仕上がりもなかなかきれいなものでした。

ところが、施工を終えた奥様の感想は、
「もう一度やりたいとは思わない」というものでした。

大変だったのは、漆喰を塗ることそのものよりも、その前の準備だったそうです。

漆喰を塗るには、壁の状態に合わせた下地処理や、床・窓・建具などを汚さないための養生が必要です。

(下処理)扉にビニールをかける。

(下処理)巾木や枠に養生テープを貼り、コンセントを外す

 

実は、この養生という作業がなかなか大変なのです。

漆喰を塗る動画などを見ると、コテを使って壁を仕上げていく様子はとても楽しそうに見えます。
でも、動画に映っている「塗る作業」は、漆喰工事のほんの一部分。
きれいに仕上げるためには、塗る前の準備が欠かせません。

漆喰の壁は「漆喰を塗ること」だけでは完成しないのです。

 

3. 漆喰の天井塗りはプロでも難しい

壁の漆喰塗りに比べて、さらに難しいのが天井の漆喰塗りです。

天井は上を向いたまま作業をするため、身体への負担が大きく、コテの扱いも難しくなります。
塗った材料が落ちないようにしながら、きれいに仕上げなければなりません。

漆喰工事を請け負う会社の中にも、天井の施工を行わないところもあると聞きます。
それほど、天井塗りには技術と経験が必要なのです。

エアサイクル東京では、左官専門の職人が壁だけでなく天井の漆喰仕上げも行っています。

リフォームで壁と天井を漆喰にすることで、空間全体に自然素材ならではの統一感を生み出すことができます。

 

4. 漆喰は壁紙の上からでも塗れる?

「漆喰にリフォームするなら、今の壁紙を全部剥がさないといけないの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、エアサイクル東京では、既存の壁紙の上から漆喰を塗るリフォームも行っています。

壁紙の状態や下地などの条件が合えば、壁紙を剥がさずに施工することができます。

これには、いくつかのメリットがあります。

  • ごみを減らせる:既存の壁紙を剥がさないため、撤去による廃棄物を減らせます。
  • 費用を抑えられる:壁紙の撤去や廃棄物処理にかかる費用を削減できます。
  • 工期を短縮できる:壁紙を剥がす工程を省けるため、工事期間の短縮につながります。

廃棄物を減らせるという点では、環境にも配慮したリフォーム方法です。

ただし、どんな壁紙でもそのまま施工できるわけではありません。壁紙の浮きや剥がれ、下地の状態などを確認し、適切な処理を行うことが必要です。

実際に壁紙の上から漆喰を塗ったリフォーム事例もあります。

▶ 壁紙の上から漆喰を塗ったリフォーム事例はこちら

 

5. 左官職人だからこそできる漆喰の仕上がり

漆喰の魅力は、素材が持つ機能(調湿・消臭・耐火など)だけではありません。
左官職人がコテを使って仕上げることで、さまざまな表情を生み出せることも魅力のひとつです。

同じ漆喰でも、コテの動かし方や仕上げ方によって、壁の印象は大きく変わります。
すっきりとした落ち着いた仕上がりから、手仕事ならではの表情を感じる仕上がりまで。

弊社では、さまざまな塗りパターンから、お好みの仕上がりをお選びいただけます。

これは、左官専門職人の技術があるからこそできることです。

写真だけでは伝わりにくい質感や凹凸もありますので、実際のサンプルをご覧いただくのもおすすめです。

 

6. 家族で漆喰塗りを楽しむという選択肢

ここまで読むと、「自分で漆喰を塗ってみたかったけれど、やっぱり難しそう」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、漆喰を自分で塗る楽しさを、あきらめる必要はありません。

私たちの家づくりでは、ご希望があれば、左官職人と一緒に漆喰塗りを体験していただくこともできます。
また、ご家族の手形を漆喰の壁に残す「メモリアル工事」も行っています。

家づくりやリフォームは、完成した住まいだけでなく、その過程も大切な思い出になります。

お子さんの小さな手形を壁に残したり、ご家族みんなで家づくりに参加したり。

何年か経ってその壁を見たときに、「あのとき、みんなで塗ったね」と思い出せる。
そんな住まいづくりも素敵だと思いませんか?

 

7. 漆喰を塗る目的から考えてみませんか?

漆喰のDIYには、自分で塗る楽しさがあります。
多少の塗りムラも、自分で仕上げた壁なら愛着が湧くかもしれません。

一方で、漆喰本来の調湿性や消臭性などの機能を重視するなら、材料の選び方や施工方法にも目を向けていただきたいと思います。

また、仕上がりの美しさや多彩な塗りパターンを求めるなら、左官職人の技術が活きてきます。

つまり、大切なのは、「何のために漆喰を塗りたいのか」ということ。

見た目を楽しみたいのか。
自分で塗る体験を楽しみたいのか。
それとも、自然素材の働きを活かして、心地よい住まいにしたいのか。

漆喰をDIYするか、職人に任せるかを決める前に、まずはその目的を考えてみてはいかがでしょうか。

 


自然素材の漆喰を、実際に見てみませんか?

エアサイクル東京では、自然素材100%の漆喰を使った住まいづくりやリフォームをご提案しています。漆喰の質感や仕上がりを、ぜひ実際にご覧ください。

① モデルハウスで漆喰の壁と天井を見る

実際に漆喰で仕上げられた壁や天井をご覧いただけます。自然素材ならではの質感や空間の雰囲気を、ぜひ体感してください。
▶ モデルハウス見学はこちら

② 東京営業所で漆喰のサンプルを見る

東京営業所では、漆喰のサンプルやさまざまな塗りパターンをご覧いただけます。
どんな仕上がりにしようか迷っている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
▶ 東京営業所でのサンプル見学はこちら

③ 漆喰塗り体験や完成見学会などのイベント情報を見る

エアサイクル東京では、漆喰塗り体験や完成見学会などのイベントを開催することがあります。
開催予定のイベントは、ホームページのイベント情報からご確認いただけます。
※漆喰に関するイベントは常時開催しているわけではありません。
▶ 現在開催予定のイベントはこちら