エアサイクルの家のしくみ

機械に頼らず、自然のチカラを利用する

エアサイクル工法は、日本の気候風土に寄り添い、住む人と建物の健康に配慮して1977年に考案された工法です。
ダクトやファンなど機械的なシステムを極力排除し、自然のチカラを利用したパッシブデザインを採用しています。
流れる空気が建物の隅々にまで行きわたり、自然の原理を活かしながら、夏は涼しく、冬は暖かく、結露やカビにも強い、健康的な住まいを実現します。

  • 01 構造の仕組み

    自然のチカラを活かす空気の循環

    機械を用いず、パッシブな手法で自然のチカラを活かす工法です。
    建物をすっぽりと包み込む「外張り断熱」を採用し、床下・壁の中・屋根裏をひとつながりの「空気の通り道」としています。
    この通り道の中を、「暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ」という自然の原理によって空気が自動的に動き、季節に応じた温度調整が行われる仕組みとなっています。

    空気の流れ
  • 02 夏の空気の流れ

    熱と湿気を逃がす夏の循環

    夏の空気の流れ

    床下換気口と棟換気口を開放して夏モードとします。屋根を吹き抜ける風が棟換気口に負圧を生み出し、小屋裏の空気を外へと引き上げます。
    これに連動して床下からも新鮮な空気が取り込まれ、建物全体の自然な上昇気流によって熱気や湿気が排出されます。
    さらに、基礎や土間コンクリートに夜間の涼しさを蓄えることで、翌日の昼間の暑さに備えます。

  • 03 冬の空気の流れ

    温かさを逃がさず分配する冬の循環

    冬の空気の流れ

    棟換気口と床下換気口を閉じて冬モードとします。南側の壁で温められた空気は上へ、北側の壁の冷たい空気は下へと動く自然の原理により、壁の中を循環する気流が生まれます。
    この動きにより、温かい空気が建物全体に分配されます。さらに、基礎や床下コンクリートに蓄熱し、夜間などに放熱させて建物の冷えを防止します。

  • 04 人の健康

    健やかで開放的な暮らし

    子ども

    空気の循環により、湿気や気だまりによる結露が解消され、アレルギーの原因となるカビやダニの発生を抑えます。
    また、家全体の温度差が無くなるので、廊下や水廻りでおこりがちなヒートショックのリスクが低減され、冬でも室内のドアを開けたまま過ごせる開放的な間取りの暮らしが可能です。

  • 05 建物の健康

    動く空気で湿気を防ぎ、住まいを長持ちさせる

    含水率

    「家を長持ちさせたかったら、木部を” 動く空気” に触れさせろ」とは、古くから大工たちの間で語り継がれてきた知恵です。常に淀みのない空気に触れさせることで湿気や腐朽菌、シロアリを防ぎ、木材を健康に保ちます。
    湿気を防ぐことで構造材の含水率は入居後もずっと10%台で安定し、高い強度を維持する長寿命な住まいを実現します。