昨年の夏は、涼しく冷夏と言える。一転、今年はため息がでるほど暑かった。気象庁で東京の気温が39.5℃と発表された日、尾山台では40.7℃を記録している。
この日は、たまたま昼からお客様を迎える。尾山台の駅に出迎える時、何気なく百葉箱の記録計を見てびっくり、38.8℃。その後40.7℃までとなった。
二人の来客と二階リビングで夕方まで過ごしたが、猛暑にかかわらず、エアコンの除湿機能とシーリングファンで十分に快適であった。
なんと翌日21日も40.3℃。
尾山台の家では一時間ごとに温度湿度のデータをとっている。40℃を超えた二日間を下記の表にまとめたが、なかなか興味深い傾向がみられる。
各スペースの最高気温が7.7℃から9.6℃と、ざっと10℃近くも外気の最高よりも低く保たれている。
20日はロフトのエアコンで除湿機能を使用していたが、翌21日は会社に行っている間、朝から12時間程は閉じきられている、もちろんその間エアコンは使用していない。
20日の外気の湿度は25%から75%、二階リビングは40%から55%と低く保たれている。除湿機能とシーリングファンを使用している。
翌日21日は会社ということで一日閉じきられエアコンは夜の9時以降にしか使われていない。それにもかかわらず、最高湿度は20日と同じかやや低めであった。これは外気の最高湿度が前日よりも15%低かったためと思われる。仮に、この日尾山台で過ごしていたら、除湿機能を使わなくてもシーリングファンだけで前日と同じく快適な時間がもてていたと推測できる。
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ここでの平均は一時間ごとにとっているデータの平均である。外気の最低気温はほぼ同一であるが、2004年の夏、最高気温は5℃高く、平均で2.3℃高い。 建物内への影響を見ると、1F寝室で最低気温か゜0.8℃最高気温が1.3℃それぞれ高く、2Fリビングで最低が2.3℃、最高が1.2℃高い。平均はそれぞれ2.3℃、2.2℃高い。 外気の平均が2.3℃高く、室内が2.3℃と2.2℃高いとほぼ平衡しているが、顕著な特徴は、最高気温が外気と比べて大幅に抑えられていることである。 一方、最高湿度は外気、室内とも平均10%ほど2004年の方が低い。 ちなみに最高気温は、外出している時間帯に記録されているのでエアコンの除湿機能の影響は受けていない。 |
2003年の夏は、1Fで約一月600円、2Fで
1500円程度、3ケ月で約6300円であった。2004年夏は下記の表のように、約8600円であったから、およそ36%電力消費量は増えたが、いずれにしてもひと夏一万円弱、しかも除湿機能だけで快適な生活ができたことに感謝している。
犬族は暑さに弱い。朝晩会う散歩友達の話では、今年の夏は犬のためにクーラーをつけっ放しにしているという話がほとんどであった。我家では、留守の子供たちに1F玄関と2Fリビングを開放しているが、エアコンをつけたことは一度もない。口で快適だよ、とは言わないが健康そのものだし様子からも暑さに参ってはいない。
何度か、真昼の暑いさなかに家に帰ってみたが、玄関のドアを開けると外の猛暑とはうってかわって爽やかな涼しさを感じる。そのまま階段を上がって2Fに行っても、あわててエアコンをつける必要性は感じなかった。そのまま必要な家事を済ませてから、おもむろに除湿回路にスイッチを入れるという具合であった。
また、2004年度も井戸水かくれん房を使用した。どの程度の効果があるものかと未使用期間を設け、データを比較検討したが、土間表面温度で平均1℃低くなったが、他の空間にはまったく有効な差が認められなかった。残念!
尾山台の家では、真夏日は40日間連続、熱帯夜は10日間連続した。
次の項で、そのデータをまとめてみたい。