換気口の開け閉めは季節を体感する風物詩。

神奈川県Kさん 2008年建築

●PAC住宅に決めた理由は何ですか?

躯体内の空気が循環する構造自体が、動力に頼らず自然エネルギーを活用して安全で清潔で快適な居住空間を作り出す優れた合理的機能を持つ工法での30年の実績を評価した。
自社住宅を「作品」と呼ばない]姿勢は本質を得ており、家造りへの自信と情熱を礎とする、施主の要望にきめ細かく応える誠実で真摯な社風に好感を持ち信頼して託せると判断した。


●家づくりを始めた当初、どんな家にしたいと思っておられましたか? 特に重要な要望を3つほど教えてください。

それまで住んでいた集合住宅で不便や不都合のあった点を解消する目的で
1.機能面 ①採光-日中は電灯不要にする。
       ②通風-換気扇に頼らずに家の隅々まで常に空気が淀まずに流れる。 
       ③収納-衣食住全般の実用物品は使う場所に整理して仕舞い雑然とさせない。

2.主婦が1人で無理なく日常家事や設宴(着席・立食共)ができるよう使い易く設計する。

3.来客を泊められる予備室を作る

 

●上記の要望は、どのような形で実現されましたか?また、そのために障害になったことや、障害を克服するために工夫されたことがあれば教えてください。

1.①②を確保するため、特に北側に防犯面にも優れた縦長細窓や天窓を効果的に配置した。

③.LD装飾兼収納棚、寝室クローゼット、書斎デスクなど主な家具を造付けにして地震等での転倒の危険を減らす他、表面の仕上げ塗装を床と同じにして部屋全体の統一感を高めた。

収納空間に同種類品を一ヵ所に纏めて管理し易くした。衣類クローゼットは寝室側から季節物を出し入れし、季節外物はその奥 (脇扉から出入り) に吊るし、全体が見渡せ且衣替えを容易にした。
台所は天井から蹴込みまで無駄なく収納とし食関係を全部収めた。居間のTVを扉で隠し見る時だけ開けるなど部屋をすっきりさせ、埃が溜らず掃除も楽にした。

2.LDKは廊下とはドアや引戸で仕切れるが、必要な場合以外開放して行止りなく回遊可能にし、Kでは1人の時は勿論数人が手伝う時も作業が便利に捗るよう余裕ある広さにした。

家事効率化のため家事室に機能を集中させ生ゴミを埋める裏庭に出易い勝手口を設けた。

3.息子の部屋を泊客にも使えるよう融通の利く仕切らない空間としたが、昨秋15年来親交のある夫妻が泊り、エアサイクル原理も理解頂いた。


●実際にPAC住宅に暮らしてみて、どんなときに良かったとお感じになりますか?

・快適性について
四季を通じ穏やかな湿度温度が保たれ屋内空気がサラッと爽やかで梅雨期でも無垢の木の床を素足で心地良く歩ける時。晩秋から初冬にかけそろそろ暖房が欲しいと感じる頃でも日中の太陽のぬくもりが夜まで[おまけ]で得られる時。

・ランニングコストについて
全て月額・ガス(風呂・台所・暖房)は暖房期(12月初~4月初)ピークで約2万円 他は約1.5万円、と安全さ便利さ快適さの対価としてリーズナブル、夏は2千円春秋は4千円程度。電気(60A契約)は通年余り差がなく約5千~7千円

・その他
PACの特徴[無垢の木と漆喰壁・天井]は実用面での利点に加えシンプル美ゆえに飽きがこず、心身共に寛げ落着ける素材であるのを住めば住むほど実感する。設計打合せは約30回に及んだが施主の要望が的確に把握・具体化されたのも注文住宅ならではの強味で、吹抜の漆喰に囲まれた純白の空間はクリスタルのシャンデリアや大理石の床よりも贅沢に思える。

●住まいの蓄熱・換気状況を、季節によって「夏モード」または「冬モード」に切り替えるのは面倒ではありませんか?

年に2回だけの手間で季節の移り変わりを体感する風物詩のようなセレモニー作業であり全く面倒には感じない。むしろ家に労をねぎらい感謝し家と対話する機会と捉えている。
 

●オプションで低温輻射暖房「かくれん房」を採用したと伺いましたが、お使いになった感想はいかがですか?

その名の通り姿が見えず場所を取らず音も臭いもなく風も起こさず、スイッチ入・切不要で(タイマー設定と温度調節はするがコントローラーをタッチするだけ)、温度差(床―天井の、家中場所別の、昼夜時間別の)も殆ど無く終日適温・適湿を保ち、真冬早朝スイスイと起床でき、扉を開閉せずに動き回れ、(以上「雨ニモ負ケズ」調で)「快適」の一語に尽きる。 

●上記以外で、家庭での省エネ、またはエネルギー自給に関して実施していることはありますか?

・建築的な工夫などハードウェアに関して
①軒・庇を深く取り夏場の日射侵入を抑える。
②西(日を遮るよう)側には必要最小限の開口部しか設けない。
③窓は複層ガラスにする。

・暮らし方、住まい方などソフトウェアに関して 
寒季―セーターや厚靴下スリッパ着用。
暑季―①昼間はガラス窓を閉めシャッター羽根を日射遮蔽に有効な角度に傾けて室温上昇を抑え、日没後シャッターを開け網戸から風を入れ北側小窓も開けて風の通路を確保する。
②簾を窓ガラスから離して二重に掛ける。③扇風機や天井扇風機を使い、開閉式天窓(シェード併用)から熱気(特に台所天井付近の調理熱)を逃がすなどしてエアコンは殆ど使わない。 

 

●家族のライフスタイルを満足させるために間取りや採光、通風などで工夫した場所、部分はどんなところですか?

・ドアより開閉が楽で横幅が広く使える引戸を敷居のない吊下げ式で多用した。
・ゆらめく炎が温かみを視感させる電気暖炉を家庭的雰囲気の象徴として居間に設けた。
・風呂残り湯を隣接の家事室で洗濯に利用するため一体成型風呂の壁に汲水ポンプを通す小窓を開けたが通風と採光も得られ高齢期には家事室から入浴者の気配が分る利点もある。
・掃除機を使うときプラグの抜き挿しで屈まなくて済むようコンセントを腰高にした。
 

●家の中でいちばん気に入っている場所はどこですか?また、その理由も教えてください。

玄関
一目惚れで買ったもののしっくり収まる場所が無く長らく仕舞い込んであったコンソールと絨毯(本来は壁掛装飾)が漸く主役として活躍できるよう、この2品の寸法に合わせて設計された。東窓から爽やかな朝日がたっぷり入り、夜は緩やかなアーチを描く天井を光源が見えないLED照明が幻想的に照らし正面の絵をスポットライトが浮かび上がらせる。
家族の靴、傘、外箒や塵取りなど雑多な生活品はウォークスルーの内玄関に収め、表玄関は常にすっきり澄まし顔を保つ。履物の着脱に便利なベンチや宅配物受取印鑑入れを設け、実用的機能も果たす。
厳寒期用に土間タイル専用のかくれん房も設置してある。


 

PAC住宅体感&見学できます

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