納得のいく家づくりに辿りつくまで

神奈川県Iさん  2001年建築

物件が見つかるまで
「中古で物件がなければ"古家アリ"の土地物件でもいいか」…希望の土地に売地が出てきたのはそう検討範囲を広げた矢先のことでした。
釣場まで車で楽にアクセスできる立地、田んぼが近くにあるような処でできるだけ坂のない環境。
夫婦それぞれの希望を横浜市内に求めると候補地は必然的に限られてきます。

当然、見合う物件はニアミスこそあれそう簡単には見つかりません。子どももいない気楽な社宅暮らし、急がず資金を貯めながらじっくり見極めよう…と構えていたらあっという間に3年が経過していました。
それが、資金もある程度貯まり条件を広げたとたんの出物。
「どうしよう」これがいざ家を一から建てなければならなくなった夫婦の率直な感想。
まずはその土地に中古で暮らして見て不自由があったらメンテ・改築でもすればいいかと思っていたので、家創りに対するイメージはゼロ。農家育ちの私もアパート暮らしの方が既に長く、旦那はいわゆる普通の2階建て一軒家に暮らしたこともない。ただこの場所で暮らしてみたい、その思いだけで動き出したのでした。

「マイナス思考の住宅づくり」
土地売買契約をしてから1ヵ月というもの、そりゃ大騒ぎ。
不動産業者からは、まずは資金計画と銀行融資申込、そのための家屋建築見積り、そのための間取りやハウスメーカー選びと煽られました。木造?鉄筋?在来?何坪?何部屋?漠然とこんなの…というのはあっても"これからどう生活していきたいか"から考えるとこうだ、という根拠などまだありません。どこから考えるべきでどう考えを整理すべきかさえ悩む私達。
しかし業者はプロ、そんなことはお構いなく(むしろ考えさせないかのように!?)大手ハウスメーカに見積り手配し、優遇税制は今の内と次々に決断を迫ります。
連日深夜までの準備に休養不足・疲労困憊の私達は、「こんな状態が 1年以上も続いたら心身共にたまらんから世間の人は皆1年以内に家を建てるんだ…」とさえ考えるようになり、まさしくマイナス思考の住宅づくりに悲惨な思いでいっぱいでした。

自分で考えよっ
なんか変だぞ、自分の家を作るのに全然楽しくない!
自分達自身で情報を集めることにしたのは、お仕着せのプランを見てもただ"ピンと来ない、欲しい家はこんなじゃない"としか言えず、どんな家が欲しいのかもわからないほどモノを知らなさ過ぎると感じてからです。

そうと決まりゃここは投資。もともと設計屋の旦那は住宅雑誌や建築本を読みあさって最近の住宅建築を勉強したり自分で図面を引き始め、私は額だけ記載されたローン計算書を理解せんとローンを利率計算から Excelで計算し直し。また可能な限り建築現場や親戚宅・友人宅をメジャー持って見せてもらうようにしました。今の悲惨な状況から脱却するにはとにかく倒れる前に"自分らで見て考えを整理するしかない"との一心でした。
いざ現場見学を希望すると、大手ハウスメーカの幾つかは応じてくれました。営業マンは自身マンマンに"我社なら坪100万でも30万でもこのレベルの家が建てられます"と案内するのですが、素人の私でさえ"えっ坪100万でもこの出来?"と思うような有様。小さい頃家業手伝いで建築現場に居た旦那曰く"あんな仕事してたら殴られたよ"。挙句の果てには"俺自分で設計して作ろうかな"と言い出す始末(その間の稼ぎはどうするんだ、ここは自分で家を建てるために3ヶ月以上休暇のとれる北欧じゃないんだよ)。

最近の建築現場を見て
(ここは旦那が書いてます)聞いてはいましたが、最近の住宅建築がここまで酷いとは・・・。これが大手住宅メーカーの現場を見て回っての感想でした。欠陥住宅なんて一部の話と思ってましたが、大手を見て回っての感想は殆ど全ての手抜き工程,欠陥構造だらけ筐体--------
とにかく普通に(昔の感覚ですが)建てられている物件を見ることはとうとう出来ませんでした。(いいかげん住宅建築にもPL法を完全実施したら・・・)そこで営業に聞いてみると「誠心誠意建てさせて頂きます」そんなの当然だろ!!プロとしてどう考えているのか聞きたいのだ!!
その後一般工務店サンの現場も見て歩きましたが、これも差が激しいと感じました。もちろん良い処はすばらしく良いのですが悪いところは大手以上に悪いかな。断熱施工を見てても<こんな家に住むのか?>というのが感想でした。
ここまで来ると気分はブルーを通り越してドドメ色、もう家を建てようなんて気分は何処へやら。上にも書いてありますが自分で作るしか無いのか?(そんな事言ったって私にも別のモノ作りの仕事がありますし)

断熱構造
(ここも旦那が書いています)建築関係の本を見始めて驚いたのが、グラスウール(ロックウールだってたいして変わらんわい)の壁体内断熱構造。こんな家建てたら人間も、家もおかしくなる。鉄骨はまだしも木造だったら腐らせるのを目的に入れてるのか?と疑いたくなる。(仕事柄グラスウールは良く使うが、言わせてもらえば最も使ってはいけない方法で使われていると思う、奥さんは"どんなに暖かい羽毛布団でも敷布団との間に隙間があいてりゃ寒いもんね"と妙な例えで納得しているようだが。)そりゃ省エネ住宅の考えは解ります、でも・・・。
鉄骨住宅も見てきましたが、なんて鉄の使い方しとるんだ!!某大手の住まいの科学館ナンテのを見に行きましたが、宣伝文句とは裏腹に、言わせてもらえば「ドレだけ鉄を使って安普請に作るか、こんなに苦労しているのですよ。後は知りませんけどね・・・」と堂々と宣伝している様でヤッパリ暗澹たる気持ちになりました。

今時の住宅情報収集
そんな時、「いい家が欲しい」という本に出合い、そこで紹介されているWebサイトを見てみました。そのサイトの「談話室」なるところでは連日、実際に現状に疑問を感じている施主、これから建てたい人、建築学勉強中、行詰りを感じている工務店主、よく槍玉に挙げられる大手ハウスメーカ勤務の人まで、グラスウールを用いない"健康な家"について裏事情も包み隠さずケンケンガクガクやってました。
実はPACのサイトを知ったのもここの「談話室」での話題からでした。勉強熱心な参加者が"こんなハウスメーカーのサイトもあるけどこの考え方はどうでしょう?"とホームページアドレスを書いていたのです。まあ同業他社の宣伝にもなってしまうところがなんとも逆説的。でもそれがなければ私共、既に今頃はそこそこ世間並の価格で世間並の家に住んでいたでしょう。それまでは隠れていたものが顕在化するのはインターネット普及の快挙のひとつだと思います。

PACホームページの謎
ただ惜しむらくは、そのサイトでは"この工法さえとっていればいいんだ"というやや狂信的な参加者が多いのか、はたまた情報のみで満足して現物を見ない人が多いのか、PACは"亜流・邪道・価値観の押しつけはごめん"というイメージで片付けられていました。
実際にPACのサイトに入って見ると、なんだかサイケな色使いと文字ばっかの、お世辞にも快適とはいえないホームページ。動画のひとつもあれば空気の流れとかも一目瞭然なのに。創業者とやらは"生まれが地球"などとあり「ここは危ない宗教団体か?」と警戒せざるを得ませんでした(PACの名誉のために一言付け加えますと、読みにくいサイトは"それでも読む人は読む、わからない人は訊ねて来る"というポリシーあってのことで、実は効率的な営業(お客のスクリーニング)に一役買っていると理解しています。でもうちは現場主義。こんなことで現場も見ずに判断を下すのだけはやめようと、資料請求したのでした。

資料請求
資料請求。これがそんなに大変なことだとは思わなかった。待てど暮らせど来ぬ宅急便、メールで問合せると"戻ってきたのでまた送ります"と。黒ヤギさんと白ヤギさんのように届いた?届かない?やりとりの繰返し。"やっぱりご縁がなかったのねー"と言った次の日、ようやく郵便で「プラス思考の住宅づくり」とPACの資料をGet!したのでした。

旦那の疑問
旦那は幼少のみぎり基礎工事現場で手伝いをしていた頃からひとつの疑問を抱いていたといいます。"なぜ床下は寒い冬でも開けっ放しなの?冬は閉めてればもっと温いんじゃないの?"。当時の職人さんからは一喝されたそうです。でも建築設計本を読んでいたとき、自分の疑問に答える絵を見つけました。それがPACの原型(の考え方)に近いものだったのです。(ちなみにこの本は吉田桂二先生の本でした)「奥さんや、これひょっとすると大当たりかもしれん、いっぺんみてこ。」ふふ、既にメイルで申込みしといたわよ、よしこちゃん。
(ここから旦那の言い分……)
日本の気候から考えて、床下や壁体内の換気構造を変えるのは当然だと思ってました。(車だって昔から外/内気循環切換えはどんな安い物でも付いています)が良いアイデアに出合った事が無く、職人サンは新しいものを結構嫌うので誰にも聞いてもらえませんでした。ソーラーサーキット(前出のいい家…の工法)の考えも納得できましたが、強制機械換気は・・・。PACの考えは無理が無く、説明のどこにも言い訳が書かれていません。(他のところはもう言い訳だらけ)もうこれだけでも見る価値は高いと思いました。

百聞は一見に如かず、見れば目は肥える
鎌倉の現場見学会に参加。まず大工さんの丁寧な仕事ぶり(もちろん当日はお休みでしたが)にまず旦那が絶句。先に見てきた大手のそれと比べるまでもなく、また素人の私でもその手仕事の見事さや、田舎でしか目にできない天井の男女のシンボルが祭られているのにお目にかかって感心。
メイルでヤギのやりとりをした営業サンはまあ営業らしくない方で"抜目ない大手ではやって行けないかもしれないけど、正直なのが一番いいよね"というのが夫婦の感想です。そこにいらした社長サンにこれまで(ホームページや長々とした文章で説明されているためわからなかった)疑問点をあれこれぶつけまくり、結局見学会最後まで独り占めしてしまいました。
健康な家を作る目的での技術的な妥当性はもちろんですが、そもそもPACは家づくりの考え方(住まう人にどう住まうかを見つめなおさせてそこから家の構造・レイアウト・間取りを決めていく)が明確で、納得するに充分な内容でした。少なくとも我々夫婦には(創る家もそこで働く人も)合っていると実感するに足る見学でした。もちろん、そう思うにはこれまでの他の現場見て歩きが不可欠だったのですけど。旦那は社長サンと技術屋・モノ作り屋としても意気投合し、もう家が建ってしまったかのような気分で鎌倉を後にしました。
(旦那の感想)良い仕事って現場を見ればすぐわかりますよ。段取りの手順、現場の雰囲気で家の中入る前に「ああこれは良い大工サンだな~」と感じましたが、中に入ってみてからはもう何とも良い気分で。今までの見学でドドメ色だった気分はもう晴天。うれしくてそこを離れるのがもったいなく、たいへん長居をさせて頂きました。(人様の家なのに・・・)

今の状況
その後も「いい家…」の現場や行く先々で建築現場を横目に見たり、色々調べました。9分方針は決まっていましたがPACさんに最終決定するまでに5軒はいろんな段階の現場を見せて頂いたことになります。これだけ現場を見せるということはホントに自信がなければできないことですし、逆にこれほど有効な説得材料(動かぬ証拠=不動産)はないと思います。また、実際に建てられた方も快く見学希望(かなりの数になるのではないでしょうか?)に応じて下さるのは、きっと満足感あってのことなんでしょう。今では、変に急がず、最初から完成品でなくてもいいし (欠陥品は嫌ですが)、じっくり考えて存分に建てる過程を楽しんでやろうと思えるようになりました。ただ、私共にとって家はあくまでも道具で、やりたい事をするための場を設けることに他なりません。舞い上がり過ぎて他のことをやる余裕が残っていない状況は避けなくては!と肝に銘じて(でもすっかりハマって)いるところです。

PAC住宅体感&見学できます

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