夏の体感

入居者の方々に体感をお聞きしました。
PAC住宅のパッシブクーリング、無垢の木や漆喰の吸放湿性、間取りや窓の配置等設計上の工夫の効果は、どのようなものだったのでしょうか。

01風通しは設計の工夫で

大阪府Sさん 2012年3月入居

大阪の夏の暑さにPACの家がどれくらい太刀打ちできるのか、ドキドキしながらの梅雨明けでした。 先週世間ではかなり暑い日があったと思います。 先週の感じでは「PACはやっぱり偉い!」という実感です。
1階は30℃を超えません。 南面と西面は緑のカーテンの準備はしていて少しずつ伸びているのですが、全面を覆うにはほど遠い状態です。 日差しの強い午後は南西の1階の窓はルーバー付雨戸は閉めて風を通す。 くつろぎの間はシャッターを上から2/3ほど下ろして網戸で風を通す。 くつろぎの間の西面のシャッターも同じく2/3ほど下ろして網戸で風を通す。 その下の地窓はもちろん全開。 という状態が今のところいいのかな…と探りながらです。 30℃で湿度が65%以下だと全く問題ありません。 湿度が80%近くなった日は少し蒸し暑い感じがしたのですが、扇風機があれば問題なしでした。 2階のほうは、同じくルーバー雨戸を閉めたり、夫婦の間の西面は外側にすだれをかけたり、いろいろ工夫しています。 日中の最高室温は32℃くらいになっていましたが、風がうまく通ってくれて苦になるほどではありません。 どの窓とどの窓を開ければ風が通るのか?などいろいろ試しながら、また、それを楽しみながら暮らしています。
夜、近所のエアコンの室外機の音を聞きながら「PACの家は本当にありがたいな」と思います。 という具合で、まずまず満足!!という家族の感想です。

大阪府Sさん

022年3年経つうちにますます快適に

東京都Iさん 2011年入居

この家に住み早や3年半余りが経ちますが、冬の寒い日は特にやんわりとした心地よい暖かさがありがたく、 夏の猛暑ははじめは期待したほどの涼しさを体感しなかったのですが、それは私共のPAC住宅に対するイメージが強すぎたためでした。 その後、2年3年経つうちに、夏の過ごし方もエアコンを上手に使うことでやはり他の住宅よりはサラッと心地よく、 太陽のギラギラ輝く日中でも玄関を入ると、エアコンのついてない時でもスッキリした空気を感じることがわかってきました。 漆喰の効果もとても大きいと思います。 家づくりは大成功です。

東京都Iさん

03PAC効果で湿度対策、梅雨や台風の時も安心な家

兵庫県Aさん 2011年9月入居

先日は台風対策を教えて頂きまして、ありがとうございます。 大きな被害もなく過ぎてよかったです。 けがの功名といいますか、気づいた点をご報告します。
6/18(月)19時頃に床下換気口、越屋根を閉めたところ部屋の体感気温が上がったように思います。 実際はさほど気温は上がっていませんが、さわやか感がなくなりました。 1階は20度が24度まで上がっていました。 台風の接近による湿気があるかもしれません。
6/20(水)の朝、開けましたところ、夜に帰るとさらりとした涼しさでした。 1階の室温は24度でしたが、今日は下がっているかもしれません。
おそるべしPACを体感できました。 夏に一回閉めてみようかと思っています。


048回目の夏で子供たちがPAC効果を実感

栃木県Sさん 2005年12月入居

拙宅の方は子供たちの活動によって小規模な破壊が進んではいるのものの特に問題なく過ごせています。
最近はどこに行ってもクーラーが効いているので、子供たちがそれに慣れてしまっているせいか、 家の中も暑いのでクーラーをつけて欲しいと言い出しました(子供3人ともクラスでクーラーのない家に住んでいるのは自分たちだけだそうです)。 私や妻はそれほど耐えられない暑さとは感じていないのですが。
ところが先日、子供たちが妻の実家(同じ宇都宮市内)で一泊してきたところ夜中蒸し暑くて全然眠れなかったそうです。 自分の家が相対的に涼しいことを認識してからは、クーラーの話は無くなりました。 家の造り方の大切さを再認識した出来事です。

栃木県Sさん

05犬だけで留守の時は扇風機をかけて

東京都Kさん 2004年12月入居

建替え前は1階だけで2台エアコンを設置していました。 今は各階に1台ずつ設けています。以前の家よりも風通しが良くなり、昼間は窓を開けると風が通るので、エアコンはほとんど使わずに過ごせました。 夜は夕食時から寝る前まで1階のエアコンを付けたり、就寝時に寝室のある2階のエアコンを付けることが何回かありました。
室内で犬を飼っているので、犬だけで留守の時は、台所・洗面所の窓を網戸にして玄関の内ドアをオープンにしています。 外が30℃以上になると予想される時は、扇風機を弱にして作動させています。 (犬は扇風機の前でちゃっかり涼をとっているようです。)

logo「ペットにも心地良い家」でもご紹介させていただきましたお住まいです。 就寝時は犬のいる1階はエアコンはOFFにして、扇風機を使用(タイマー設定)されているそうです。


06省エネに成功

東京都Mさん 2005年2月入居

すだれを1階リビング、2階階段、寝室の窓に付けました。 昼間は来客時にエアコンを使ったこともありましたが、あとはエアコンなしで窓を開けて過ごせました。 夕食時にエアコンを付けた時もありましたが、8月10日~9月10日の間で1、2回付けた程度でした。就寝時も同様エアコンはほとんど使わずに済みました。 エアコンの設定は冷房除湿モードで26℃にして使っていることが多かったです。 以前住んでいた社宅では昼間の熱が建物にこもるせいか、夜も暑かったのですが、今の家では寝苦しいようなことはありません。
エアコンは現在、2階吹抜け上部に1台です。 以前の家では居間に1台、子ども部屋に窓型の簡易なものを1台付けていました。 電気代を比較したところ、同月で、以前は¥13,000~14,000のところ、今の家では¥9,421(410 kw 7月11日~8月8日)と安くなり、これは予想外の驚きでした。 暮らしてみて初めて東側の日射が強いことに気がつきました。
来年は植物を利用した日除けにチャレンジしてみようと思います。

→ こだわりの我が家 中野の家

吹抜け
吹抜けを介して縦方向の風通しもはかれています。

07PAC住宅と緑のカーテンとすだれで今年もエアコン不要

神奈川県Tさん 2000年入居

logoTさんのお宅ではエアコンを設置せず、よしずを多用され、シーリングファンや扇風機で夏を過ごされています。
「今年の夏はこのカーテンのおかげか、寝苦しくて眠れぬ夜はほとんどありませんでした。 効果抜群!」緑のカーテンは今年3年目のチャレンジ。 「今までアサガオ、るこう草、風船かずら、へちま、ひょうたんを試しましたがことごとく失敗してきました。 ゴーヤは手がかからず実もよくなるため一石二鳥でした。 実もご近所に配るほどたくさん付けたんですよ。」植物を使っての日射遮蔽は、葉自体が暑くならないためより効果があるようです。
緑のカーテンを取り入れ、効果的に日射を遮り、エコロジカルな暮らしを実現されていらっしゃいます。

農作物用のネット
すだれ&緑のカーテン
緑のカーテン

08快適な眠りの1階寝室

神奈川県Tさん 2005年3月入居

9月のはじめにエアコンを設置しました。暑い時や、雨で窓が開けられない時の除湿にエアコンを使いました。 我が家は逆転プラン、2階リビングは35℃になった時もありましたが、寝室を1階にしたのは大正解でした。 朝方は涼しさを感じることもありました。 寝室から階段の窓へと風が抜けるのも気持ちが良いと思っています。

logo ~上下の風通し~ 家全体の風通しを良くします。
風通しは東西、南北の水平方向だけでなく、垂直方向も大切です。 1階と2階をつなぐ吹抜けや階段部分は、上下の空気の通り道にもなります。 吹抜けや階段の下部と上部に開口を設けることで、下から上へ垂直方向の風通しをはかることができ、また上下の風の流れにより他の開口部からも風が引き抜かれ、家全体の風通しにつながります。 窓のタイプや大きさを防犯性の高いものにすれば、夜間や外出時もオープンにでき、風通しがはかれます。

階段の窓
1、2階それぞれの風通しに一役買っている階段の窓。2階室内側の飾り棚も、隙間を設け風通しに配置。

09さらっと気持ちよい無垢の床

神奈川県Kさん 2004年12月入居

エアコンなしでこの夏を過ごしました。 午前中は断熱効果のあるスクリーンを閉め、日射を入れないようにし、午後から窓を開けます。 風がある時は家の中を風が通り抜けて行きます。風がない時は暑いのですが、乗り切れました。 外出から戻った時、ムッとした感じがありません。 2階南側天井近くの窓のほか、ルーバー窓は少しの雨なら開けていられたり、階段にも大きめの窓があり、風が通るようになっています。 1階キッチン西側に食品庫があり、暑くなるかも‥‥と心配していましたが、暑くなっていませんでいた。 床も1,2階ともに、暑くなることもなく、サラッとしていて気持ちが良いです。

logoKさんのお住まいは家全体の風通しに加え、寝室の風通しも特に配慮がなされました。 「上部と分けて開閉できる建具は、実際の風通しだけでなく、気分的にも大きく違いますね。 明るさと爽快感が得られます。」

開閉できる引戸

1

無双障子

2

ジャロジー窓

3

上下分けて開閉できるドア

4

  • 上下分けて開閉できる引戸。就寝時などは上部のみを開けて風を通すといった使い方ができる。
  • 上下分けて開閉できるドア。上部開口は開く角度が調節できるようになっています。
  • 布団で休まれるということで床面近くにも開口があります。
  • 無双障子+ジャロジー窓で風通しと明るさを調整。

10よしずの効果に驚き!

神奈川県Sさん 2004年12月入居

夏を過ごして感じたことが2つあります。 ひとつは「よしず」の効果。よしずは付けると付けないのとでは涼しさがずいぶん違います。 部屋の内側で遮光するものもありますが、「窓の外で」日射遮蔽するとより効果があるんだなと、本当に実感しました。
もうひとつは「窓の開閉、エアコンON・OFFのタイミング」の工夫です。 タイミングをつかむまで時間がかかりました。 朝は涼しいので窓を閉め外の暑さが入らないようにしていましたが、窓を開けるのが遅くなると室内が暑くなりすぎてしまったり、 エアコンを入れるタイミングも「今日は暑くなりそうだ」と分かれば、早めにONにしておいた方がよいなど、体感してだんだんわかってきました。
台風も何回か来ましたが、風雨のひどい時は、換気口を閉めました。 台風が過ぎ、換気口を開けると、家の中にいても、スーッと空気が流れる感じがわかるんです。 台風一過の晴天とともに、気分爽快になります。

logo緑のカーテンだけでなく、昔ながらのすだれやよしずも、窓の外での日射遮蔽に十分活躍してくれます。 エアコンを使う場合でも日射遮蔽をした上で使用すれば、熱効率がよいですね。 夏は台風も多い季節です。 Sさんのように一時的に換気口を閉めていただくと、故障を防いだり、建物の中に湿気を呼び込まないことにもつながります。

風は通すよしず
真夏の強い日差しを遮り、風は通すよしず。

11漆喰のひんやり感

東京都Wさん 2005年4月入居

昼間は窓を開けて風を通し、夜は窓を閉めて過ごしました。 8月暑さ最盛期の時は、昼夜、エアコンを使いました。 ほかは夜のみエアコンを使うことが多かったです。 就寝時にエアコンを切ると多少の暑さは感じましたが、それで目が覚めたということはなく、1,2晩寝苦しい程度で済みました。 エアコンは2階吹抜け部分に1台。 「最初はこれ1台じゃ効かないかな」と思ったのですが、シーリングファンと扇風機を併用し、漆喰の壁のひんやりとした感じにも助けられ、結構大丈夫です。
天窓が明るい分やはり暑いので、「1年目の様子で、必要を感じたら後付けしよう」と計画していた天窓用のロールブラインドを、来年の夏に向けて付けようと思いました。

logo採光や風通しに有効なトップライト(天窓)ですが、夏の日差しは強烈、北側も油断できません。 家の中に暑さを呼び込まないよう、北側も含めトップライトの日射遮蔽、大切です。

2階吹抜け部分
2階吹抜け部分にはFIX窓+縦長のジャロジー窓。上下階の風通しをはかります。
さらに吹抜けに面する居室に開口を設け、横方向の風通しも確保。

12大小の窓を使い分けて

千葉県Iさん 2005年8月入居

8月15日に引っ越したばかりで、9月10日までエアコンなしで過ごしました。 日中家にいる時リビング南側の掃き出し窓を開けると、風の通りが良すぎるくらいのことがありました。 そういう時は掃き出し窓の隣にある小窓を開け、大、小の窓を使い分けました。 ジャロジーの小窓も、吹抜けや洗面室等各所にあるので、外出時や就寝時にそれらの開閉を調整しています。 漆喰のひんやりとした肌触りも、気持ちが良いです。
湿気が意外と高く、1階の押入れや2階の障子の下部が湿っぽくなってしまうこともありました。

→ 我孫子の家 こだわりの我が家

吹抜け上部

1

洗面室上部fix窓

2

1. 吹抜け上部、洗面室上部はfix窓と、一部ルーバー窓の連窓としている。
2. その他、風通しの工夫が随所に。


湿度

夏、外の湿度が高い時は窓を開けて換気するより、エアコンのドライモード等を上手に使うことをおすすめします。
特に入居後1、2年は建築中の湿気が排出しきれていないこともあります。
Iさんのお住まいも無垢の木材、漆喰壁等吸放湿機能のある素材をふんだんに使い、風通しもよいですが、お引っ越し直後ということで、建築中の湿気が残っていたことが考えられます。

建物と住まい手でつくり出す快適な夏

湿度や空気の流れで変わる夏の体感

今回入居者の方々に夏の体感をうかがいましたが、エアコンを使っていらっしゃる方でも「風がないと暑いけど、風があれば大丈夫。」と、風通しの重要性がよく伝わってきました。 周囲の環境等で、住まいの風通しを得ることがなかなか難しいケースもありますが、間取りや窓の位置等、設計上の工夫をした上で風通しを良くすると、多少室温が高くても不快な感じは少なくなります。 湿度についても同様、ムッとした感じがしないだけで、過ごしやすさがずいぶん違います。
エアコンを使う場合でも、冷房設定温度を低くするのではなく、ドライモードを上手に利用していただいたり、シーリングファン等と併用していただくと、身体に優しく快適に過ごされることにつながります。

住まい手の工夫が鍵

PAC住宅では建築的手法によって、パッシブ&エコロジカル、そして快適な家を、四季を通じて実現していますが、機械設備になるべく頼らずにという観点から、 夏は特に住まい手の方々の工夫が快適さの鍵を握っているところが大きいと言えます。
すだれや緑のカーテンで、窓の外側で日射遮蔽をされていたり、遮光性、断熱性のあるカーテンやスクリーンで外の暑さをなるべく入れず家の中に涼しさを保つなど、 住まい手の方によってさまざまな、そしてそれぞれの暮らしに合わせた工夫をしていただいていました。

実際に住んでみてから対策をプラス

「住んでみて様子を見てから‥‥」「暮らしてみたら必要を感じ‥‥」と、実際に生活をされてから、夏の対策をプラスされるお住まいもあります。 シーリングファンや外付けブラインドシャッター、トップライトの日射遮蔽、庇等、ご入居後に施工した例もあります。 建物や暮らしの工夫で、身体にも環境にも優しい夏を実現していきたいものです。


ブラインドシャッター例 ご入居後に、東側高窓に取り付けた外付けのブラインドシャッター例。
左/施工前。
中/施工後。
ルーバーの角度は調節可能。
右/シャッターを開けた状態。

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