間取りと設計
家
「光と影」そして「風通しと陽あたり」は、日本の住文化のキーワードでした。自然光の美しさがある、 風が通る、日差しが奥まで差し込む空間でした。そういう家は、又、家族の自然のふれあいが豊富でした。 現代の間取りは、何か、日本の文化、日本人のよさをどこかに置き忘れてしまったかのよう。 本来そなわっていた 本質的よさを現代に生かすには・・・
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日本に建てる、を忘れてる?

最近の家づくりの多様性は目を見張るものがあります。一般的に多種多様の文化や文明が混在しえる社会は成熟した世界と言えるのでしょうが、 現代日本の家づくりの状況は、成熟した家づくり文化に至る過程の混乱期といった方が当を得ていると思います。

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間取りは単独では存在しない

前回、間取りは気候風土や伝統、生活習慣を無視して考えられないと述べてきましたが、今回は、その延長上線として各国固有の家の建て方、 例えば、石づくりだとか木づくりといった工法と間取りは大きく関連しているのであって、単に間取りパズル的に考えることは構造に無理が 生じ、強度上も問題があるといった観点からみていきます。

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間取りの自由性

これまでに、間取りは気候風土や伝統、生活習慣を考慮し、さらには家の建て方、工法からくる条件のもとにつくられるのが本来的であると述 べてきました。それを表面的にとらえると、いかにも間取りをつくる自由性がなくなり硬直的な間取りしかできないのではと思われるかもしれ ません。今回は、そういった間取りの自由性を考えていきます。

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日本の間取りを悪くした中廊下 その1. 気候風土から考える

最近の家づくりの多様性は目を見張るものがあります。一般的に多種多様の文化や文明が混在しえる社会は成熟した世界と言えるのでしょうが、 現代日本の家づくりの状況は、成熟した家づくり文化に至る過程の混乱期といった方が当を得ていると思います。

▶ 気候風土から考える 日本の間取りを悪くした中廊下 その1.
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日本の間取りを悪くした中廊下 その2. ふれあいから考える

今回から少し具体的に、間取りの考察をしていきます。 戦後日本の間取りは大きく変わりました。中廊下を動線とした個室プラン・何LDKに、日本中が右向け右で一斉に変化したのです。欧米に戦 争で負けた劣等感、食寝分離、プライバシーの確保などその理由付けは色々ですが、あらためて日本にふさわしい間取りを考えてみましょう。

▶ ふれあいから考える 日本の間取りを悪くした中廊下 その2.
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日本の間取りを悪くした中廊下 その3. 空間の融通性から考える

家族構成や住まい方は、時間とともに変化していきます。しかも、そのスピードは実感以上のものです。小学生だった子どもが10年もすれば、 大学生あるいは社会人になっています。両親がいつまでも揃って元気というわけでもありません。 そうした家族の変化で、間取りは使いにくくなってしまいます。家が腐りやすくなったばかりでなく、空間の硬直性が家の使用期間を短くして います。

▶ 空間の融通性から考える 日本の間取りを悪くした中廊下 その3.
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中廊下をなくす その1. 玄関ホールを個室に

中廊下をなくす目的は、風通しや陽あたりを良くする、木づくりの美しさを映えさせる、家族のふれあいや空間の融通性を増すなどです。 それは結果として、個室化するLDK間取りからの脱皮となりますが、そのための第一歩は、玄関ホールを個室化するという面白い逆説です。

▶ 玄関ホールを個室に 中廊下をなくす その1.
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中廊下をなくす その2. 階段と吹き抜けは家族空間に

LDK間取りでは、階段と吹抜けは玄関ホールにあるのが一般的です。 家族に会わないで2階の部屋へ行こうとすれば、玄関ホールにある階段はとても便利です。また、玄関ホールにある吹抜けは、訪問した人に大 きくて立派な家と認識させる装置としても優れています。しかし、家族とのふれあいを重視するならば話は逆になります。

▶ 階段と吹き抜けは家族空間に 中廊下をなくす その2.
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中廊下をなくす その3. 家族空間は一体に

キッチン、食堂、リビング、茶の間、書斎コーナーなど、家族が共通で集える・使える場所が家族空間です。 家族空間の中に階段や吹抜けを設けることが前回のテーマでしたが、今回は、家族空間をばらばらの個室として設けるのではなく、連続した一 体空間に構成する提案です。

▶ 家族空間は一体に 中廊下をなくす その3.
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中廊下をなくす その4. 子どもスペースは可変自在に

子どもが成長していく様々な過程、大人になって巣立った後、人生の相棒を見つけて戻ってくる可能性など、子どもスペースほど変化にとん だ使われ方が考えられる空間はないかもしれません。 二世代三世代と住み継げる間取りの原点は、こうした変化に適応可能な子どもスペースに原型としてのヒントがあります。

▶ 子どもスペースは可変自在に 中廊下をなくす その4.
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中廊下をなくす その5. 夫婦の寝室は別スペースも

夫婦は同室で当り前、布団であれば和室、ベッドあれば洋室、あとはご自由にと、比較的簡単にかたづけられていることも多いようです。 最近では夫婦別床とか夫婦別室も珍しくはなくなりましたが、あらためて夫婦の寝室のあり方を考えてみましょう。

▶ 夫婦の寝室は別スペースも 中廊下をなくす その5.
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空間を美しく使う 納戸スペースの設け方

空間がこまごまと個室に分断されない間取りは、可変性があり時間の経過にも耐えるものですが、同時に、美しさも醸しだします。視線が通 る広がりのある美しさです。しかし、いくら広がりを演出しても物が散乱していては、逆効果というものです。 住まいに美意識をもちこむとシンプルライフにもつながります。21世紀の美はシンプルな豊かさではないでしょうか。

▶ 納戸スペースの設け方 空間を美しく使う
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LDKプランにドアは最悪

間取りはLDK、そして建具はドアが全盛です。中廊下を動線とした個室中心のLDK間取りは、風通しを悪くし、日照も建物の隅々までは いきとどかず、なおかつ、家族のさりげないふれあいも少なくしてしまったことをこれまでに何度も述べてきましたが、建具がドア中心であ るということも、これらのマイナス要素を増大させています。今回はドアと引戸を考えていきます。

▶ LDKプランにドアは最悪
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窓は横型から縦型へ

前回は内部建具について考えましたが、今回は外回りの窓について。日本の伝統的開口部のイメージはと問われれば、多くの方は、庇が長く 伸びた大きな広縁に引戸が何枚も重なり、しかも、その引戸がすべて開口するという雄大な開放感を連想されるのではないでしょうか。 しかし、時代とともに開口部も開放型から閉鎖型へ大きく変化しました。そうした現況の中で、風通しや日照という自然の恵みを受け入れら れる窓のありかたを考えてみましょう。

▶ 窓は横型から縦型へ
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小さくつくって、広々暮らす

広々とゆったり暮らしたい、それは誰しもの願いでしょう。 しかし、現実は逆、狭くてたまらない、こんど家を建てる時は少しでも大きな家にしようとの思いは日本人にとって共通のようです。 その結果、日本の家の建築面積は少しずつ大きくなり全国平均では40坪程度といわれる程になりました。もはや日本の家はうさぎ小屋と馬 鹿にされるレベルではないと思います。しかし、都市部では30坪に満たない家も多くありますし、地方では50坪60坪の家がざらですが、それでも狭く感じられる家もあります。今回は、建坪と広さの関係について考えてみます。

▶ 小さくつくって、広々暮らす
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