広がり空間の間取りヒント集
家
家づくりの主役は「住まい手」のあなた、ご家族です。 せっかくの注文住宅なのですから、あなたとご家族の暮らしに適した家づくりをしていきましょう。 広がり空間の間取りを考えていく時のヒントをまとめてみました。 これを参考にあなたのご家族にあった間取り考えてみてください。
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玄関Entrance

玄関

玄関は外と内とのつなぎ目です。
出かける時は気持ちを高め、帰ってきた時には安堵感が得られる空間にするために、スペースに少しゆとりを持たせましょう。
また温熱環境的にも外と内との中間ですから、玄関の出入りの度に生活空間が外気に影響されない様に、一階にリビングがある場合は引き戸で仕切り独立した空間にすることをお勧めします。
建築面積が小さいからとそれに応じて玄関を小さくするという考え方ではなく、仕切りをガラスなどにして目線を通すなど、広さを感じられる間取りの工夫が重要です。

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リビング・食堂Living, dining room

リビング・食堂

家族が集う場所です。

家の出入りの度に、あるいは家の中の移動のつど必ず通る空間にすれば、家族間の自然なふれあいが増してきます。

パソコンコーナーや書斎などをアルコーブ的にリビング内に設ければふれあいは一層増えていきそうですね。家の中心と考えればいいでしょう。

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和室Japanese-style room

和室

格式の高い空間につくる場合もありますが、リビングに隣接させて、ごろりと横になれるリラックスできる空間、家族のたまり場としての空間として間取れば、毎日の生活で活きる空間となります。
3畳程度の畳の間を小上がりにしてベンチのように座るのも便利です。

畳の周りを板の間にすれば目線も広がりゆとりが感じられますし、床の間的にちょっとおしゃれに使うことができます。

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客室Guest room

客室

わざわざ個室につくらなくてもいい空間でしょう。

来客といっても気が置けない方がほとんどであれば、リビングの一角を仕切れるようにする、目線の通りにくいアルコーブ的な空間をリビングに隣接させる等の工夫をすれば十分かもしれません。

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キッチンKitchen

キッチン

一人で作業するのか、夫婦そろって立つのか、子供も手伝うのかなど同時に作業する人数によってスペースが変わってきます。

現在は、オープンキッチンが主流ですが、個室的なキッチンが暮らしにあっている事もあります。

収納や使い勝手、デザインにこだわりのある方には、オーダーキッチンをお奨めしています。自然素材や無垢の木での製作もしています。

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勝手口Kitchen-door

勝手口

今では勝手口もない家が多くなりましたが、家庭菜園が趣味とか、ゴミは外に置いておく場合は勝手口があれば便利です。

また単なる出入り口としないで、食品保存場所とか庭仕事の道具置き場などを兼ねた空間とすればより便利かもしれません。

少し広めにするのであれば、引き戸で仕切って使う方法もあります。

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収納Storage

収納

現代生活はいやでも物が増えてしまいます。
シンプルに生活をしたいのであれば、収納スペースを独立させて設けることもポイントです。

四角い空間よりは細長い空間の方が収納量は増えますし整理もしやすくなります。収納スペースを設ける場所は、 玄関や勝手口そしてキッチンなどに隣接させる、寝室など個人スペースに取り込むなど、使う場所の側に設ければ便利です。

また造りこみすぎてしまうと応用が利かなくなりますから、少しラフな空間と考えたほうが長い意味でいいかもしれません。

それぞれの暮らしに応じて考えていくことが重要ですが、やはり無駄なものは持たない増やさないといった基本が大切になりそうですね。

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階段Stairs

階段

階段をリビングの中に設ければ、毎日の生活の中で、家族のさりげない自然なふれあいが増えていきます。

階段の踊り場にパソコンコーナーや本棚を設けてより積極的に家族のたまり場として階段を活用している例も少なからずあります。

階段で読書もあります。家の中心のリビングの中に設けられた階段は、2階スペースでも中心となり1階と2階の生活をつなぎます。

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吹抜けwellhole

吹抜け

吹抜けの役割は、1階と2階の生活をつなぐことです。

広がり空間の間取りは、毎日の暮らしの中で家族のさりげない自然のふれあいを多くしていくことですから、生活が分断されがちな1階と2階を吹抜けでつないでいきます。

そうした意味で、吹抜けをリビング内に設ければ生活もつながりますし、リビングも広々とした印象になります。

また2階は屋根勾配に応じて、天井を斜めに高くすることができます。

これも吹抜けのひとつですが、この場合はロフトとつなげたり、天井の高い、変化に富んだ空間を味わったりすることができます。

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夫婦の寝室Bedroom of the couple

夫婦の寝室

夫婦は家の要です。夫婦が毎日お互いを尊重し仲良く暮らしていく工夫は、夫婦によって違ってきます。
夫婦の距離感はさまざまですから、それによって空間のつくり方を考えていきます。
距離感が近い夫婦であれば一部屋に布団やベッドを並べる、離れた距離感の方がうまくいく場合は、夫婦別室がいいでしょうし、目線や光をさえぎれる程度の工夫をすることもあります。
またエアコンの風が直接当たらないような設置の工夫も健康な睡眠には大切です。

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子供部屋Nursery

子供部屋

子供が独立した後そのままになっている、あるいは納戸化している家がほとんどです。
子供部屋を完全に独立した部屋としてつくると後の応用が効きません。子供部屋を構成する仕切りの壁を固定しないで取り外しできるようにつくる、 あるいは家具やスクリーンなどで工夫し壁を作らなければ、後からの工夫がさまざまに可能です。
また勉強などを落ち着いてするためには、南側よりも、自然光が安定する北側もお奨めです。

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浴室・洗面Bathroom, washstand

浴室・洗面

湿気がもっとも発生する場所であり生活臭も強くなる場所です。

ポイントは、風通しと自然光です。風通しがよく、自然光も入れば、湿気が滞留することはありませんし、生活臭もこもることはありません。

また洗面に、湿気が多いからとビニールクロスなどを使うことは逆効果になります。

呼吸する材料を使い、風通しと自然光を確保する工夫が重要です。また水周りの上を屋根にして天窓を設け自然光を入れることもお奨めです。

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トイレRestroom

トイレ

ポイントは換気とゆとりです。換気扇に頼るだけではなく、トイレ内の空気が自然に入れ替わる工夫をしましょう。
1例として、人が侵入できない幅の細い窓を、天井から床に縦長に設ければわずかの開きでもトイレ内の空気は常時入れ替わります。
その際、窓から雨が吹き込まない工夫も必要です。
また、洗面台などを手づくりにして空間の余裕とおしゃれ感を出せばゆったりとした雰囲気になりますし、便器の設置を壁と平行にしないで角度をつけると、ゆとりとおしゃれな雰囲気を楽しめます。
トイレは食べることと同じく健康を支える場所ですから、積極的に工夫を加えてリラックスできる空間に。

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パソコンコーナーPC corner

パソコンコーナー

家族のパソコンであれば、リビングの端に設ければ使い勝手がいいでしょうし、夫婦のパソコンであれば寝室に設けてもいいでしょう。

家事コーナーに設置もありますが、最近は据え置き型のパソコンではなく、タブレットやスマホをパソコン代わりにする方も増えていますから、 パソコンコーナーという必要性はなくなりつつありますが、固定電話や印刷などの複合機、充電器などと合わせて一ヶ所にまとめたスペースは必要かもしれません。

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共有スペースshared space

共有スペース

夫婦の寝室と子供部屋をつなぐスペースは廊下や階段の踊り場などただ通過するだけの空間になりがちですが、 そこを書籍置き場やちょっとしたデスクコーナーなど、家族が共有に使えるコーナー的空間にすれば、便利になり家族のふれあいも豊かになります。

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ロフトLoft

ロフト

小屋裏納戸とすると物を詰め込むだけの死に場所になりがちです。
下の空間とつなげて生活空間の一部として工夫してみましょう。
PACであれば温熱環境は他の空間とほとんど同じですから、寝室にも勉強部屋にも使えます。
吹き抜けの天井を低くして、そこをロフトとすれば、共用スペースに取り込まれ、さまざまな使い方が可能となります。
子供部屋や夫婦の寝室に設けてゆとり空間にすることもいいでしょう。

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テラス・ベランダTerrace porch

テラス・ベランダ

二通りの考え方ができます。
現実的には使われなくなる可能性の高い場所ですから、最初からつくらない間取りをするということです。
これはかなり現実的な選択です。
もう一つはつくるなら、きっちり生活空間に取り込むことです。
例えば、リビング空間を視覚的に広げるテラスのあり方は豊かな生活観をもたらします。

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換気用の小窓The small window for ventilation

換気用の小窓

24時間機械換気が義務付けられていますが、これは最低限の換気程度です。
積極的な風通しを望まないときでも、爽快感の得られる充分な換気は欲しいものです。
しかも就寝時も外出時も換気ができ電気代もかからなければ最高でしょう。
そのためには開放しても雨が吹き込まない、ガラスを破壊されても人が侵入できないことが必要です。
幅が15㎝以下であれば頭が入らず侵入は防げます。そうした小窓を風上側と風下側にバランスよく設置します。
また、細長窓にすれば一ヶ所でも換気は促進しますから納戸など小部屋の換気には最適です。また、開放の程度を自由に調節できることも必要です。

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縦型デザインVertical design

縦型デザイン

これはPACならばのデザインです。

PAC住宅の外壁は断熱ボードをはさんで、内に内壁空洞そして外側に集熱通気層が設けられます。

これら通気層や空洞の中を空気は縦に流れます。

この流れが速やかであることが必要です。

そのためには窓の幅や位置がそろっていて、壁が上下に連なっていれば理想です。

外観もすっきりしますし、壁が縦に揃いますので耐震性にも優れています。なるべく窓が縦に揃う外観となる間取りをしましょう。

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隠し扉 穴藏Hidden door

隠し扉 穴藏

これは遊びが欲しい方にお勧めです。

例えば、階段の入り口や出口を動く壁や家具などにして階段を隠す。
あるいはトイレの入り口を動く家具などにして存在を分らなくするなどです。
階段の上に大きな窓がある場合には冬のコールドドラフトが1階に侵入するのを防ぎますし、トイレの位置がリビングなどから見えないように配置できない時などに考えてみても面白いかもしれません。

隠し部屋も楽しいかもしれません。
階段下の空間は収納などに利用されるケースが多いようですが、リビングに近い階段なら、例えば、ごろりと横になれる穴蔵にすれば、体の寄せられるほっとした空間になるかも知れませんし、 子供だけではなく大人にも最適の遊び場になるでしょう。

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音楽室Music room

音楽室

PAC住宅は、家族が習い事や趣味でピアノや音楽を楽しむ程度であれば、窓さえ閉めていれば近隣へ迷惑となるようなことはないでしょう。
本格的に音楽をする場合は、音響設計をして音楽室をつくれます。ユニットのピアノ室である必要はありません。

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セキュリティSecurity

セキュリティ

機械警備に頼るだけではなく、建築的にできる工夫をしましょう。

防犯の基本である「外から見える・窓から侵入できない・近づくと音がする」などは建築的工夫で可能です。

機械的には、「近づくと光が当たる・大きなブザー音が鳴る・顔や姿が録画されている」などでしょう。

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エアコンの設置場所Setting place of the air-conditioner

エアコン(かくれん房)の設置場所

エアコンの風が直接身体に当たることは不快しかも不健康なものです。

PAC住宅であれば、温度が例えば31℃だとしても湿度が50%ちょっとであれば、暑さを感じにくいものです。

エアコンは夏の除湿に使うのが最適です。

そのためにもエアコンの設置位置は、間取りの打ち合わせ段階から考えて置く必要があります。

エアコンの風が直接身体に当たらず有効な位置の検討は、住宅が完成後ではほぼ不可能です。

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1/fのゆらぎの風Wind of the fluctuation

1/fのゆらぎの風

人工の風なのに自然の風に近いのが1/fのゆらぎの風です。

夏、除湿のためにエアコンをつけた場合、エアコンから噴出す風は、人の身体に当たらないようにしますが、代わりに1/fのゆらぎの風をつくれるシーリングファンをリビングや寝室などに設置しておきます。

1/fは、エフ分のイチと読みます。

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建築化照明 Construction lighting

建築化照明

照明は家が完成してから器具を選び設置して終わりと意外と軽く扱われていることが多いようです。
照明を考えるということは器具を選ぶことではなく、光のあり方を考えることです。
LED照明ができて器具の寿命がのびた今こそ、建築化照明を考えてください。いわゆる間接照明のことです。
空間における光の必要性と空間デザインを高める照明のあり方が追求できます。

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多灯分散型照明Many lights dispersion type illumination

多灯分散型照明

これは省エネをかねて光のあり方を見直すチャンスです。

今までの日本の照明は部屋中均一に明るくすることでした。

一部屋に複数の照明を設置し、それぞれにコントロールできる多灯分散照明は、必要でないところまで明るくすることは省エネにはならないと提案されていることですが、これは建築化照明の考え方と一致します。

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三階建て3 stories

三階建て

三階建ては法律上の制約も多いものですが、PACの基本「流れる空気にふれさせる」家の建て方は三階建てでも可能です。

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平屋One-storied house

平屋

高齢化社会にますますなっていきます。

こじんまりした平屋はこれからの家のあり方を示しているものかもしれません。
また子供が独立した後の二階建てを、天井の高い平屋に変更して住まうことも素敵でしょう。
もちろん「流れる空気にふれさせる」改修は可能です。

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外構 (アプローチ・駐車スペース・庭・植栽・エクステリア)Exterior

外構 (アプローチ・駐車スペース・庭・植栽・エクステリア)

これも後から考えるということが多いようですが、間取りを考えている段階から同時に考えてこそ、お望みの家に近づきます。

工事は後からとしても設計計画は間取りと同時進行をお勧めします。

また、住みながらゆっくりと進めていくことも楽しみが増えて素敵ですが、玄関前に一本のシンボルツリーを植えるだけでも建物の表情がぐっと豊かになります。

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