つくる 愛すべき木たち |
原稿作成日:2004.6 |
私たちの家づくりへのこだわりが国産の木へと向けられたのは、今から約10年前、平成7年頃のこと。当時はPACグループの本部として、会員工務店さんを通じて家づくりを行っていた。PACの工法と広がり空間の間取りを技術の軸に、健康な住まいづくりのための自然素材などかなりこだわった家づくりをすすめていた時だ。 国産材を自分たちで探そうと思い立つ少し前、木の乾燥についてもずいぶん試行錯誤した経緯がある。低温除湿乾燥、燻煙乾燥と実際に機械乾燥した木材を使っての家づくりを実践した。乾燥機から出された木はなんとなく木のはりと言うか、つや、そして香りまで失われてしまったようで納得のいかないものを感じた。 山の管理を採算度外視して取り組んでいる素敵なオーナーとの出会い、是非使ってみたいと手で触れたしっかり年輪の詰まった、肌のきれいな惚れ惚れするような木。しかし実際に会員会社の経営者とつなぐには、あまりにも難関が多かった。グループとして取り扱うとなると、そんな量産体制が山にはなかった。従ってある程度数量をまとめて年間の最低取引量を決めてもコスト面でのメリットは出にくいとの状況であった。 実は会員会社さんを通じての家づくりはそれぞれの会社の経営ポリシー対立することも多く、私たちの家づくりへのこだわり実現できないと限界を感じていたときでもあった。
グループ解散から真剣に取り組んだ国産無垢材のルート。最終的に落ち着いた先は埼玉県飯能の西川材だった。距離的にもこんなに近くに、しかもすばらしい心意気のオーナーとの出会いがあった。尾山台の家を支える愛すべき木たちも飯能から運ばれた。太くて年輪がつんでいる。土台や柱そして梁など建物が完成して見えなくなってしまった所にこの愛すべき木は存在している。 飯能から運ばれた材木は丸太を選ぶ、それを一本一本製材してもらうところから始まっている。川口材木店3代目の川口社長と4代目になる息子さんの素敵な親子。埼玉県飯能市で地元西川材のヒノキ、スギ中心に製材している。家族労働が中心で数名のお手伝いさんがいる程度。それだけに、木に対するこだわりは強い、山から切り出された原木の中でも質の高いものを選び乾燥させている。漠然と感じていた機械乾燥への疑問に答えが出せた気がする。基本は自然乾燥ですると。そうした厳選された丸太の中から尾山台の家の材はつくられた。 もう一方、忘れてならない入間市の細田材木。尾山台で使う材はここに持ち込まれ加工された。細田材木は昔ながら木材の継ぎ手や仕口加工ができる。量産のプレカット工場が当り前の時代、この手づくりの本格的加工に力を注いでいる貴重な存在である。細田社長とお二人の息子さんが中心で運営されている。
さらに尾山台の家では、無垢材によるヒノキの板、サワラの板、栗の板などがふんだんに使われているが、これも飯能産。溢れんばかりのエネルギーでつくられてきた板たちである。その情熱の人が岡部夫妻、岡部材木店のオーナーである。 製作は戸山家具 | ||||||||



