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窓の結露を考える PAC住宅 健康住宅・外断熱・外張り断熱のパッシブソーラー・パッシブ換気・自然換気・自然素材・本物の漆喰・無垢の木でシックハウスのない健康な家づくり

入居者の方に窓の結露、乾燥についてお聞きしました。(いずれもかくれん房を設置されているお住まい。)

窓の結露 調湿 無垢の木と漆喰 自然換気 パッシブ換気 自然素材の健康住宅

― 部屋の使われ方との関係 ―

○2階北側息子の寝室(障子)、下部のガラス面に少量と下部サッシ枠、レールに。雨戸無し。水槽等置いていない。寝室でも1階北側夫婦の寝室は結露なし。その他の場所も結露なし。(茨城県結城市)

  • 同じ北側でも2階の方が外冷気の影響を受けて冷えやすいと思われる。

○2階南西寝室の窓(カーテン)。ガラス面(下1cm程度)と下部サッシ枠に。その他は1階北側洗面所のみ。量は2階南西寝室と同じ程度。(山梨県北杜市)

  • カーテンで窓面の温度が下がったためと思われる。

○2階北西寝室の窓。量は窓下部1/3程度。多い時は窓面。和紙ブラインド+カーテン使用。同じ寝室でも2階東南の寝室は結露ほとんどない。他は1階浴室、洗面所に少量。(京都府船井郡)

  • 北側の方が冷えていることと、カーテンにより窓面が冷えることが原因と思われる。

○浴室となりの洗面室は結露あり。(長野県安曇野市)

  • 浴室からの湿気が原因と思われる。

○洗濯物を室内干ししている部屋は、他の部屋に比べて結露多い。(京都府船井郡、長野県安曇野市)

  • 洗濯物からの湿気が原因と思われる。

― 方位との関係 ―
‥‥北側はやはり冷える‥‥

○北側に少し残る。量は多く出た時に拭く程度。東・南 面の結露は日が当ると自然と消える程度。寝室は2階東南にあるせいか結露は気にならない。(長野県安曇野市)

○気になるのは西面、2階リビングとキッチンの間の窓。量は多く出た時に拭く程度。寝室は2階北側だが結露なし。西面以外は自然と消える程度。(愛知県西尾市)

○気になるのは北面のみ。結露が多く出たときに拭く程度。北‥1階は脱衣場、食堂。2階は子ども寝室、主寝室。2階より1階の方が結露が多い。北面以外の結露は自然と消える程度。(岐阜県不破郡)

○東南面はガラスの下半分。北西面はガラス全体。北‥廊下(一間の掃き出し窓)、茶室(普段あまり使わない)、子どもの寝室。西‥納戸、トイレ、洗面、2階寝室、居間。量が多い時に拭き取っている。(山形県寒河江市)

○気になるのは北面のみ。量は少量。1階より2階の方が結露多い。北側2階の窓は階段を上がった部分の窓。(和歌山県那珂郡)


― 外気との関係 ―

○風がある時は結露が生じにくい気がする。(山梨県北杜市)

  • 風によりサッシのすき間から湿気が逃げると思われる。

○雪が多い日はいつもより結露の量が多い。(岐阜県不破郡)


― 窓面の様子 ―
‥‥出窓は要注意‥‥

○全体的に下部ガラス面、サッシ枠に少量出るが、2階東面出窓(子どもの寝室)は多い。(長野県千曲市)

○1階東側の出窓(リビング、障子+レースカーテン)は結露しやすい。(長野県安曇野市)

○子ども部屋東側の出窓(レースカーテン+カーテン+ロールスクリーン)は結露しやすい。(山形県寒河江市)


― 窓の結露の経年変化 ―

○入居後1年目は1日に何度も雑巾で拭き取りましたが、
 2年目、3年目と段々減りました。(岐阜県不破郡)

  • 入居後1年目の結露は建築時の水分が原因と思われる。
乾燥

○全体的に乾燥気味な感じがする。朝起きると風呂場の床や、室内の洗濯物が乾いている。
時たま、夜寝る時に加湿器を使うことがある。(東京都世田谷区)

  • かくれん房などで、家全体の温度を上げると、やや乾燥気味になり、その分結露は減少する。

窓の結露を考える

温度と湿度の関係

結露は湿度と温度のバランスで決まります。空気は温度に応じて含むことのできる水蒸気の量が決まっていて、その「温度に応じて含むことのできる水蒸気の量」のことを飽和水蒸気量と言います。飽和水蒸気量は、温度が高いと多く、温度が低くと少なくなります。
ある温度では空気中の「水蒸気」として含まれていた空気が、冷やされることによって、含みきれなくなった分が「水滴」になること、この現象を結露と言います。結露が発生する限界温度を露点温度といいます。空気中に含まれる水分が同じであれば、温度が高い方が、水蒸気として含むことができる量が多いということになります。

  • 結露を少なくするには、室温を上げて空気中に含むことのできる水分量を増やせばいいということになります。

例えば室温が20℃、60%の場合は、窓面が約12℃以下になると窓ガラスなどに結露が始まるということになります。同様に室内が20℃、40%の場合は、窓面が約6℃位になるまで結露しないということになります。
また、空気中に含まれる水蒸気量から見てみると、例えば水蒸気が10g/m3含まれている状態の空気は、約11℃で結露が始まりますが、15℃では結露しないということになります。

空間の温度差と関係(温度、湿度の伝わり方との関係)

結露は温度と湿度の関係に加え、温度の伝わり方と湿度の伝わり方との「違い」によっても引き起こされます。(温度は「対流」「輻射」「伝導」の組み合わせ(熱の三体)で伝わり、湿度は「空気拡散」で伝わります。)熱も空気も、ひとつの空間の中で平衡を保とうとする性質がありますが、かなり大雑把に言うと、熱以上に、水蒸気は平衡を保つ精度が良いと言えます。建具で部屋が仕切られていた場合でも、水蒸気は建具のすき間を透過して移動します。温度の低い部屋に湿度が移動してくると、窓面で結露が起こりやすくなります。アンケートより、北・西面の窓に結露が見られたのは、東・南面に比べると、窓の温度が低いためかと考えられます。

  • 結露を少なくするには、家の中に、窓面など部分的に冷たい所をつくらない事が重要です。
     そのためには部屋を仕切らない間取りにする、窓面の断熱性を高めれば、結露が少なくなります。

窓部分の状態に関係―カーテンは窓面の結露を招きやすい

窓の内側にあるロールスクリーンやカーテン、障子などは断熱の面で有効なのですが、結露にとっては逆効果で、結露発生をうながしてしまうようです。カーテンを閉めることでガラス面の温度は、室温よりも外気の影響を受けやすくなり、ガラスの表面温度が下がります。そのため、ガラス面に結露が出やすくなります。また、出窓に結露が多いという声も聞かれました。出窓はより外気に冷やされやすいため、結露が起きやすいようです。

  • 日頃の生活で、カーテンや障子等、閉めたままにならないように心がけたいものです。
  • 窓の外側にあるシャッターや雨戸は閉める事で断熱性能が向上し、結露の面でも有効です。但しそれらを閉めないと、ガイドレールやシャッターボックス等により外気に触れる面積が増えている分、サッシ(枠部)が冷えやすく、結露が発生しやすくなります。
  • ガラス面に防犯フィルム、光触媒塗料など断熱性能を高める工夫も、結露を減少させるようです。

湿気の発生源―人間の身体からも水分が出ている

当然のことですが湿気のある場所では、結露が発生しやすいです。また、アンケートの結果では、浴室や洗面室などの水まわりだけでなく、寝室の結露も多く聞かれました。人体から発生する水蒸気の量もばかにならず(大人2名で10時間だと約1リットルの水分が発生)、また寝室は就寝時、閉め切った状態となるため、尚更結露が発生しやすい状況になりやすいと言えます。

  • 寝室は特に換気を心がけ、湿気の発生源を置かないことなど、注意が必要です