流れる空気に触れさせる

流れる空気に触れさせる

「流れる空気に触れさせる」は、木材の寿命を全うさせるための原点。

何百年の寿命。昔の建物ではさほど珍しいことではありませんでした。現代の建物の平均寿命は30年もないと言われています。木材の腐れ、融通性のない間取り、中古住宅市場の不整備など、その理由はさまざまですが、その中でも、もっとも根本的な問題として土台や柱、梁などの腐れや虫食いなどによる短命化が上げられます。

雨が多く湿度が高い、それは日本の気候風土の大きな特徴です。この湿気への対策がおろそかになってしまったことが、木材の腐れやシロアリなどの被害の大きな原因になっています。

「流れる空気に触れさせる」は、建物の木材を守り、寿命を全うさせるために昔から言い継がれた言葉ですが、現代の建物の多くはその機能を失ってしまいました。壁の中に入れる断熱材、合板やパネル使用などで、骨格となる土台や柱、梁などの構造材に直接、流れる空気が触れることはなくなり、その結果、湿気が抜けず、腐れや虫食いによる短命化につながりました。

1977年、「流れる空気に触れさせる」を実現した「エアサイクル住宅」誕生。

エアサイクルはエアサーキュレーションからの造語で空気循環の意味から名づけられました。エアサイクル住宅は、建物が完成してからも、土台や柱、梁など全ての構造材を流れる空気に触れさせたい、木材の寿命を全うさせたいとの思いから生れました。

1979年、「流れる空気に触れさせる」から「衣替えのできる家」へ、パッシブエアサイクル略してPAC住宅に進化。

空気を流すのであれば、冬は暖かい空気を、夏は涼しい空気を流したい。しかも機械設備を使わないでとの思いから、エアサイクル住宅の機能を大幅に強化拡大したのが、パッシブエアサイクル住宅、略して、PAC住宅の誕生です。1979年のことです。

パッシブエアサイクル略してPAC住宅とは、機械設備に頼らず設計や施工そして材料の工夫で、冬は太陽熱による暖かい空気を建物全体に循環させ、夏は夜間の外冷気を利用した涼しい空気で建物をつつみこむパッシフソーラーシステムの家です。また、夏と冬で空気の流れを切り替える家であることから、PAC住宅を「衣替えのできる家」とも呼んでいます。

 

 

 

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