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身体と心の健康は「五分」と「五分」

東京・丸の内OAZO、ことば画詩人りゅうの涕さんの個展が開かれていた。取材依頼は事前にしていたものの、会場は次から次へと人が絶えず、りゅうさんの身体が空く時間がなかなか出来ない。雅印彫刻、詩作、書画など様々な創作をされているりゅうの涕(てい)さん。言葉=思いを表現し、その思いを人に届ける。

雅印を製作しているところ。依頼者と対面し、その人から受ける印象をかたちにしていく。


12万顆目指し製作を続けていらっしゃる雅印彫刻。実印、住所印、詩、英語あり‥大きさ、かたちも様々。 彫る材料は石や竹、木(サクラ、ヒノキ、カエデ等)、枝に彫ることも。

竹を使って楽器や、小物なども創作されている。

自作の詩は書でだけでなく、彫って表現することも。

 

田中、若林がはじめ雅印をつくったことから広がり、エアサイクル産業の実印はりゅうさんの作、社内スタッフも個人の雅印をりゅうさんにつくっていただき使っている者も。会場には個展が開かれるたびに訪れているというりゅうさんファンの方、初めて訪れる方のほか、ことば画教室の生徒さんもいらしていた。生徒さんとりゅうさんのやりとりを見ていると、師弟というより飲み友達のような感じ。

魅かれる理由

りゅうさんの温かい清々しいお人柄に、自然と人が集まってくる。その魅力は何だろう?と考えた。りゅうさんが何気なく切り出された「身体の健康と、心の健康は五分と五分でしょ。」この言葉からお聞きすることができた「りゅうさん流身体と心の健康法」。りゅうさんの魅力の源になっているのは、身体と心の健康、その両方を保たれていることにあるのでは‥。

水鉄煙糖豆根!?

具体的にりゅうさん流健康法をお聞きすると「身体の健康を保つ中でも、私は“食”を大切に考えているんです。“水(良い水)、鉄(鉄分)、煙(燻製)、糖(黒糖)、豆(豆類)、根(根菜)”を積極的に摂ることを実践しています。」よく聞かれるものも並んでいる中で、「煙(燻製)」は初めて聞く言葉。燻製と健康の関係についてもう少し詳しく教えてもらおうとしたところ、「燻製の成分が身体に良いというのは経験から。私の教室の人で雑誌の編集長をされたいた方が200冊位文献を調べてくれたんですが、医学的に燻製が健康に良いと考証しているものはなかった。」りゅうさんは煙の成分を水に留めたもの、いわば「燻製水」も自家製していらっしゃるそう。これで湯豆腐などをすると格別だそうだ。

「出す」ことの大切さ

次に心の健康法をお聞きすると「独り言をいうことかな。“溜める”というのがよくない。日常生活の中で、心でつぶやくことを、口に出して言ってみる。出すって大切なことですよ。」 出すこと…りゅうさんの創作活動は真にそれにあたる。心に浮かんだことを言葉にして出す詩作、書画。雅印の製作も、依頼者から感じ取るものを印に込めるため、原則依頼者と対面して製作するが、その時もさっと考え、感じたものを“すぐに”出す。印を彫り上げる時間もあっという間。りゅうさんの雅印彫刻の目標本数は「12万本」。悠長にやってはいられない。 またりゅうさんはご自宅の裏山にある竹や木を使っていろいろなものをつくっていらっしゃるが、それも思いついた時にすぐつくる。「竹で笛を作っていた時も、枕元に材料を置いていたら、寝ている時に竹にあける口の位置を突然思いつき、その場で削って。布団の上が削り屑だらけになっちゃった(笑)。」 そんなりゅうさんに好きな言葉をお聞きした。
返ってきた言葉は「呼吸」。
「呼吸は、呼(は)いてから吸う。まず呼く、出すことからなんですよね。」

元気をだして
背筋をのばし
いい呼吸を
しよう。
呼吸。呼吸。
すべてはここから。
すべてはこれから。
(「元気を出して」りゅうの涕著『微笑(ほほえみ)』より)

ことば画詩人 りゅうの涕さん

21年余の建設会社勤務の後、1988年より詩作、書、雅印など創作活動開始。講師をされていることば画教室は15年になる。雅印彫刻は、12万体の木彫像を彫ることを発願した円空さんにならい、12万顆彫刻を誓願、製作を続ける。