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![]() 花器を製作するところ。炉の中で溶けたガラスを竿に巻き取る。原寸大のスケッチを元に作業を進める。 ![]() 常に竿を持ちながらの吹きガラスの制作では、作家の2本の手だけではどうしても足りない部分が出てくる。工房で一緒の山口さんは工程の先を読み、ノグチさんを補助する。
| 出会い田中、若林とノグチさんとの出会いは広尾のイタリアン。銀座・松屋の個展で知り合った同じガラス作家の水谷さん(左写真一番下)との食事会の席に何故か一緒に現れたノグチさん。作品を見る前に作家の素顔、そのスケールの大きさと人間力に魅せられたという異例な出会いが今からおよそ5年前のことだったそう。水谷さん、ノグチさんとの個人的なつきあいから今では会社スタッフ全員へと人間関係が広がり、一品住宅の素敵なアーティストとして活躍していただいている。 自然のものが好き宇宙を包み込んだようなオブジェ、月明かりを映したような器、彗星を胸にしまい込んだようなペンダントヘッド…。空、月、星、宇宙など大きなスケールが作品の中で展開する。「自然のものが好きなので、テーマもおのずと生まれてきた感じですね。石とかも好きですし。」鮮明で、深みのある色、ガラスの層が生み出す奥行きと広がり、歪みのない形。「凛」とした作品はノグチさんの描く美しい宇宙・自然観を見る者に伝えてくれる。 小さい頃からノグチさんがガラスの世界に入ったのは大学卒業後(大学時代は陶芸を専攻)だが、ガラスへの興味は幼い頃からだったという。「小さい頃から透明なもの、摺りガラスみたいな“半透け”のものがきれいだなあと思っていて。海に遊びに行っても砂の中に混じっているガラスみたいなのを拾ったりしてましたね。その頃の「好き」という感覚が、今でも変わっていないんですよね。」水谷さんも「そうそう。ガラスの空き瓶をたくさん集めたり、またその瓶の中にビーズなどの透けるものを入れて楽しんでましたね。」 素材を歪めたくないノグチさんが独自の表現でつくるオブジェは不思議。例えばガラスの塊の、下の方には星や雲のような模様が自然と同じように層状に表現され、中ほどに、ぽかんと小さな球体(気泡)が浮かぶ。その小さな球体は、下の層を映しているため、大きな球体の中に、同じ小さな球体が入っているような…オブジェはそれを見る角度、当たる光の種類(自然光、照明の光)、位置によっても見え方が変化し、ずっと見ていたくなる。動く雲を見ていて飽きないのと同じ、あの感覚。「ガラスの“熱いものが回転して出来る”ところが、宇宙の成り立ちと同じ感じに思って。」「無理に歪めたりせず、そのものを素直に出していけたらと思うんです。素材も、人も。」きれいな卵型をした、美しい球を抱えるオブジェは、自然に、無理な力をかけないところから生まれたもの。 |
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