HOME >> つくる >> PACの仲間たち >> 構造材加工 細田材木店

長い期間建物を支え続ける家の構造材。墨付けから、ほぞ、仕口、継手を施し、化粧(室内から見える)の構造材は必要に応じてかんなをかけるなど、構造材の加工をしていただいている細田材木店。埼玉県飯能にある作業所で細田博之さんにお話をうかがいました。

通し柱に刻まれた柱落としのための加工。ここは手刻みが不可欠な部分。

手刻みの様子。

細田材木で加工するホゾは3寸と、一般的なものより長め。年輪などを見ながら、木がどちらに反りやすいかなどを判断し墨付けをする。

加工場の様子。設計担当者とともに、建主が見学することも。

 

機械はあくまで道具

加工されるのを順番に待っているかのように、たくさんの木材が置かれた広い作業場。中では大小の機械とともに、チョウナを持って作業をされている職人さん方の姿が。作業場を案内していただきながら細田さんは、「うちの場合は機械はあくまで道具と考え、人の手で作業することを前提としています。機械だけでできる仕口、継手もありますが、材料の大きさや仕口、継手のかたちによって機械だけではできないものもあります。機械にかけた後、手で刻んで仕上げたり、一から手刻みをするものもあります。化粧になる材はやすりがけもしますが、その際も、機械でかんながけした後、機械によって残ってしまうスジを取るように、さらに手でやすりがけします。」

木を読む

細田材木店では、木材加工の作業の前に、必要な構造材の図面作成が行われる。プランに従い必要な構造材を割り出すのも、細田材木店のされている仕事ひとつ。設計者とのやりとりを重ねながら、最終的な架構を決めて行く。最終決定後、加工を行うための木材を発注、加工に入る。材種や太さ、長さが同じものであっても、くせや強さが一本一本微妙に違う木材という素材。「それぞれの木材のくせを見ながら、使う場所を考えて、墨付けして行きます。」

棟木が上がるまで見届ける

加工を済ませた木材を現場へ搬入するだけでなく、上棟当日も職人さんらと一緒に段取り、上棟作業に加わってくださっています。「搬入の時も、段取りが悪くならないよう材料を積む順番に気を付けたり、化粧材が傷つかないよう丁寧に扱うなど、気は抜けません。」
作業場訪問の数日後、 PAC住宅上棟中の現場で細田さんを発見。そして今は息子さんに代を譲っていらっしゃるお父様もいらっしゃっり、現場を手伝う姿も。段取りを確認しながらクレーンで持ち上げる材料を指示したり、大工、鳶さんたちとともに木組み作業をしたりと、文字通り、家づくりをともにしてくだっさっている「仲間」である。

埼玉県飯能市。地元西川材を中心に、継ぎ手、仕口、化粧材の仕上げなど、構造材全般の加工を行う。細田博之さんは加工場や現場を行き来し、これから世代を超え受け継がれるほどの長い時間、家を支え続けることになる材木を、日々送り出している。