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アイアンの色、繊細なラインが空間を引き締める。
一つひとつ手作りで製作。
つくるものに合わせ増えて行った道具が数多く並ぶ。
横の材料穴をつくり、そこに縦の材料を通す組み方は、溶接技術が発達する前に行われていた手法。横の材料に生まれた起伏はそのままデザインにもなっている。(写真提供:トランスファー)
装飾的なデザインの製作もされている。叩いてできる凹凸が安心感を与える。(写真提供:トランスファー) |
あくまで脇役木、ガラス、タイル、紙、漆喰……家は様々な素材からなる。家具やカーテンなどが加われば更に多くの素材がひとつの住まいの中に同居することに。色や質感の調和がとれた心地の良い空間は、プランナーそして住まい手による足し算、引き算を重ねながらつくり出されて行くのだろう。中でも、鍛鉄という素材自体に存在感があるものを扱う倉田さんは話す。「素材同士の関係が大切だと思うよ。自分が作るものはあくまで脇役、主役は建物であり、空間全体だと思うから。主張しすぎず、だけど、ないと寂しく感じられるもの、あることでより豊かな空間が生み出されるものをつくるには、周りとのバランスを考えないとできない。」 手で描いた直線林の中に佇む河口湖の工場、東京は真夏の暑さだったが、ここは涼しく爽やかな風が吹き抜けていた。鉄を叩く時の大きな音にも心配なく、思う存分作業ができる。工場の中には鉄を温める炉、叩くのに使われる機械、重たいハンマー、かたちを作るのに使われる様々な道具が数多く並ぶ。1点1点手作りの製作を続け蓄えられた道具たちが手仕事を支える。 作品に込められる思い競技場のモニュメントやオブジェのデザインをされたり、展覧会にも作品を出展されてるアーティストでもある倉田さん。「店舗はすぐに壊されちゃうでしょ。それじゃ面白くないから、店舗の仕事は、あまりやらない。」スマートで、あっさりした口調の奥に、鉄という素材を知り抜き、1点ごとに思いを込めた作品を、愛する気持ちが覗かれた。 「自分たちがこの仕事を始めた頃は、海外に行くなどして学びました。その頃は欧米でも手仕事の加工方法が消えつつありました。しかしその後見直される動きがあり、現在私たちも、アメリカとイギリスの組合に入っています。」(畑中さん談) |
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