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木目を斜めに使うのは、見た目に美しくないだけでなく、製作過程や家具そのものの強度の面でも良くない。木目を揃えるように材料をカットするため、どうしても「はじく」部分ができてしまう。
ダボで接合される家具が多い中、戸山家具では指物の技術でもあるホゾを使っての接合が守り抜かれている。2枚ホゾを使うことも。(写真提供/戸山家具)。
家具の表情を最後に決定づける塗装作業されているのは平石さん。戸山家具では自然塗料を使ったオイルフィニッシュのほか、ラッカー塗装を行うこともある。いずれも塗り直しや補修がしやすい性質を持つ。
オーダーメイドもされているため作る形が様々ある分、使われる刃物も数多くそろえられている。エアサイクル産業のケースも見られた。
戸山家具でつくられる家具はオーダーに応じ、オーク、ウォールナット、マホガニー、タモ等々、適材適所に様々な無垢の木が使われる。顕一さんが市場で仕入れてくる木材は、数年、中には十数年という期間をかけ天然乾燥、その後さらに人工乾燥機でしっかり乾燥させた材料が家具となる権利を与えられる。 |
ほんとうにいいものは長く使うことができる創業50余年続く戸山家具製作所のポリシーは「長く愛される、使い続けられる家具をつくる。」2回目の取材となる今回も、このポリシーを工程、作品の両方から再認識することになった。 メンテナンス力が抜群「長く使うことができる」ということの中には当然「メンテナンスが可能」ということも含まれる。今回、家具をリフィニッシュ(傷やはげた塗装の修繕)したものを実際に見て驚いた。「つい最近リフィニッシュしたんです。」と事務所で使われている下駄箱や収納棚を見せていただいた。見た目には新品と変わらないのに、それでも味わいが感じられるから不思議だ。愛着ある物が甦るのは、何とも嬉しいもの。「30年以上使っていて、木地が見えそうなところもあったんですよ。」このように直すことができるのは無垢の木の家具だからこそ。そしてやはり欠くことのできないのは、修復する「技術」があることだろう。 幅広く対応できるのはデザインの面でも30年以上続くオリジナルデザインをはじめ、飽きのこないシリーズの家具、そしてオーダーメイドと、使い手のニーズに幅広く応えてくださっている。 職人の方々は無駄のない動きで丹念に作業に打ち込まれている。戸山さん親子はじめ営業の方々は打合せ、納品等々、忙しく動き回っていらした。日頃一緒に仕事をされている顕司さんの奥様(顕一さんのお母様)も、元気はつらつ。電話応対の合間にお話を伺うと、家には自分、息子、孫と、3代にわたって使っている机があるという。「子どももいいものはわかるんですよね。大事に使うことを教えると、ちゃんと守りますよ。」
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