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プラス思考の健康住宅づくり

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住まいと水

「プラス思考の健康住宅づくり」1994年発行

 住宅の問題と水の問題は実は切り放しては考えられない。水質汚染の原因となるもろもろの有害物質が私たちの住宅そのものから、そして生活している中から発生している。
 住宅にはさまざまな化学物質が使われている。これらの化学物質は私たちの健康を害すると同時に環境を破壊し、結果として水系をも汚染する。
 すでに触れていることであるが、ホルムアルデヒド、アスベスト、塗料やワックスなどから揮発する有機溶剤、農薬については防蟻防腐剤、そして防虫剤や殺虫剤の家庭内農薬などである。
 住宅の目に見えないところに使われるさまざまな建築材料、そして室内の床材、天井材、ビニールクロス、カーペット、カーテン、家具、接着剤、仕上げ剤の中にとあらゆる化学物質が使われる。建築材料については日本は遅れている。ドイツではエコロジー、環境共生ということでメーカーが率先して化学物質の害のない建材、塗料、接着剤を開発している。
 家づくりを担う私たちも現在真剣にこの問題に取り組んでいる。
 地球にやさしい住まい方の一つには、できるだけ冷房や暖房を使わない。そして台所で洗い物をする時、油などの汚れはペーパーでふき取ってから洗う。なるべく流しにしゅうゆの残りだの汁類をながさないようにする。そして基本的にはゴミも少なくしたい。身のまわりの生活用品も抗菌だの防菌など薬剤で加工されているものを極力避ける、洗濯物に限らず、シャンプーや洗顔剤、あらゆる洗剤関係を石鹸タイプに切り替えていきたい。柔軟材や漂白剤などの使用も避けたい。塩素の害を問題にしながら漂白剤の成分は基本的に塩素なのだから。
 そして肝心なことはできることを一つずつでいいから確実に実行し継続していくことだと思う。私たちにとって生命維持に欠かせない水そして空気。そしてその質が確実に私たちの健康レベルを左右する。
 私たち人間は自我の確立という人間として第一歩を踏み出した時からあらゆる自然破壊。生態系のバランスを壊し、結果として心身の健康を蝕む社会をつくってきてしまった。
 こうして今世紀の経済原則をつくってきた社会へのアンチテーゼとして人間にも環境にもやさしいPACの家づくり、そして「ルイ21」の普及につとめていきたい。そうしてこうした事業を通じて知り得た多くのみなさんとともに21世紀の新しい経済原則を確立し、生態系とのバランスのとれたエコロジカルな社会を築いていきたい。