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プラス思考の健康住宅づくり

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何が入っているかわからない現在の水

「プラス思考の健康住宅づくり」1994年発行

 水道水源の有害物質は400から500種。浄化後でも200種程度の有害物質が残っていると言われる。発癌性ばかり指摘されるが、発癌物質のほとんどは変異原性を持ち、ともに遺伝子に直接ダメージを与える。次世代そしてさらに次の世代へと歪んだ形質を伝えてしまうことになる。
 もちろん有害物質の中には催奇形成といって妊娠中の母親を通して胎児の奇形を起こす物質も含まれている。アメリカ環境保護局の公共水道調査では人体に害を及ぼす有機物は700種あまりと発表されている。
 水質汚染そして塩素消毒という過程の中でまだまだ私たちの健康を害する知られざる物質が生成されているのが現状だ。
 生命の源である水、たどっていけば生命は水の中から発生した。そして、受精した卵子は羊水がなければ成長できない。私たちの身体の60パーセントが水であり、幼児ではその70パーセントが水であると言われる。そして一日二リットル近い水を飲料水として、あるいは食品中からとりいれている。
 水質汚染がすすめばすすむほど注入される塩素の量は確実に増えていく。そして水質汚染の原因となるさまざまな物質は、これまた私たちの生活の中で増え続けている。これらの複合汚染がどう私たちの健康を害するかについては誰にもわからない。
 海岸の埋め立て、そして山の水源や川を潰し、豊かな日本の水源をみずからの手でほおむってきた。水の自然浄化、そして生物の生息に必要な酸素の供給源となる川の流れをダムだの堰だので止めてしまったのも人間の手である。閉鎖水域で毒性の強いアオコが大発生し大きな問題となっている。
 田圃の農薬、そしてレジャー産業よろしく、やれ接待だ交渉だのに使われるゴルフ場から流される農薬の量はさらに莫大なものである。
 各企業が自らのお金を稼ぐことに躍起となって工場から排水される毒物を平気で垂れ流してきた無責任さ。
 最近では各企業が浄水器に手を出している。四年まえ、1991年に400万台を突破したという。浄水器メーカーの中には公害問題の担い手も混じっている。自らの企業で水質を汚染し、今度は最近の水は質が悪くなっています水道水も危険ですと浄水器を売り歩く神経には驚かされる。
 塩素殺菌がかえって危険な発癌物質を生成することがわかっていながら、費用とのにらめっこで浄水方法をあらためることに二の足を踏んでいる行政にも問題がある。
 さらにマンションやビルにもうけられている貯水槽のずさんな管理が指摘される。マンションやビルでは水道の水をいったん受水槽にため、ポンプで屋上などの高置水槽に汲み上げ、各戸へ供給する。水道の蛇口から蚊やゴキブリの足が出てきたなどという何ともミステリアスな出来事があったのもマンションでのことである。タンクの中には藻が繁殖し、ゴミだのゴキブリ、蚊、ネズミなどの死骸そして鳥の死骸まで見つかることがあるそうだ。
 雨水や汚水の流入もあるとのこと、そら恐ろしい。また老朽化した給水管は鉄錆がこびりつき、こぶのようになっている。
 川の水の流れを止めると自然浄化力がなくなるのと同じで、タンクにためられた水には汚れがたまっていく一方となる。